ドライアイの原因の一つは

 画面を凝視することである。通常人は1分間に約15回まばたきをして目を潤しているが、画面を凝視しているとまばたきの回数は半分に減ってしまう場合がある[1]。そのため、デバイスを見ていてドライアイを感じる場合は、20分ごとに20フィート(約6メートル)以上離れた場所を20秒間見つめるといい。この組合せがまばたきを促し、目の疲れを軽減する。また、目薬を点眼して潤いを与えることも大切である。ただ目薬には保存料が含まれていないものを選ぶことが大切である。保存料がかえって目を刺激する可能性がある。眼科検診では、さまざまな病気が発見されることがある。検診の主な目的は眼疾患のスクリーニングであるが、この検査は、糖尿病、高血圧、高コレステロール、心臓病など、他にも多くの疾患を発見できる機会である。さらにクラミジア、ヘルペス、淋病などの性感染症さえも検出できるらしい。加えて緑内障を罹患している人も発見できる。一年に一度は眼科検診を受けることが推奨されている。

 眼科検診、行かんか?

[1] 2026.3.20 New York Times「4 Things Ophthalmologists Wish You Knew About Your Eyes」by Jancee Dunn

26.4.15

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コンタクトレンズは

 水泳中や睡眠中には着用してはいけない[1]。コンタクトレンズ着用者は、海、湖さらにはプールに入る前にこれを外すこと。こうした水域にはさまざまな細菌や微生物、化学物質が含まれている可能性があり、その一部は目に入ると治療が困難になる場合がある。さらにコンタクトレンズは細菌が繁殖するのに最適な環境を提供するらしい。それは眼球とコンタクトレンズは吸盤のように密着していることに起因する。水泳中にコンタクトレンズを装着しても、全ての人が感染症にかかるわけではないものの、感染リスクは飛躍的に高まる。最善の策は度付きゴーグルを着用すること、次善の策は、ゴーグルの下に1日使い捨てコンタクトレンズを装着して、使用後はすぐに捨てることである。同様にコンタクトレンズをつけたまま一晩寝ると、感染症のリスクが高まる。睡眠中は、体内の涙の分泌量が減り、角膜への酸素供給も低下するほか、ソフトコンタクトレンズも乾燥してわずかに収縮することがあるため、コンタクトレンズが角膜に密着してしまうことがある。その結果、コンタクトレンズを無理に外そうとして角膜の表層が裂けてしまうこともあり、感染症リスクが上昇する。

 レンズを入れんずも、時にはお願い。

[1] 2026.3.20 New York Times「4 Things Ophthalmologists Wish You Knew About Your Eyes」by Jancee Dunn

26.4.14

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目の日焼け

 目が長時間あるいは強い紫外線にさらされると「光角膜炎」と呼ばれる症状が出ることがある[1]。これはいわば目の日焼けのようなものである。この症状は角膜を傷つけたような赤み、痛み、光に対する過敏さを伴うことがあるが、これはビーチやスキー場など日差しの強い場所で起こるらしい。週末にスキーを楽しんだ患者さんが月曜の朝に眼科医を訪れる場合には、紫外線によるダメージで目がひどく痛んでいる。この症状は通常1~2日で治る場合もある一方で、目薬による潤滑、冷湿布、休息、場合によっては抗生物質が必要になることもある。角膜には再生能力があるものの、保護なしで長時間日光にさらされると、特定の種類の白内障のリスクが高まる可能性がある。これを防ぐためには、UVAおよびUVBをカットするサングラスやスキーゴーグルの着用が有効である。患者さんには「日焼け止めを使う場合、必ず目を保護するアイウェアも着用すること」が勧められている。

 日焼けして、ニヤけている。

[1] 2026.3.20 New York Times「4 Things Ophthalmologists Wish You Knew About Your Eyes」by Jancee Dunn

26.4.13

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ピッコロ、ファゴットと

 名付けられたタンパク質がある[1]。これらは神経細胞内で足場として作用し、細胞間の神経伝達物質放出の調節・組織化を助けるが、木管楽器との関係はない。研究者らは1996年と1998年に報告したタンパク質にこの名前をつけた。これはタンパク質が他のタンパク質とどのように相互作用するかに由来するらしい。研究者によれば。これらのタンパク質が完璧なシナプスの調和を実現するためには、オーケストラの楽器のように相互に作用しなければならないと考えた。また当時大学院の学生が、420キロダルトンの分子量である巨大なタンパク質の研究で苦しんでいた時に、巨大であることとは対照的に、最も小型の管楽器である「ピッコロ」という名前が浮かんだらしい。一方で「ファゴット」については、研究を主導していた先生の、交響楽団の中のお気に入りの楽器だったためらしい。別の研究者は、線虫のタンパク質を「クラリネット」と名付けた。楽器由来の名前を持つタンパク質としては他に、神経細胞に集中している「チューバ」やショウジョウバエの発育過程における細胞の運命決定に関与する「バグパイプ」などがある。

 楽器、ガキの頃から馴染んでいましたか。

[1] Chemical & Engineering News 2026 March, p. 96.

DOI: 10.1083/jcb.142.2.499

26.4.12

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慢性的なアルコール摂取は、Part 3

 脳内の神経伝達物質のレベルを変化させ、飲酒を急にやめた場合に、過度な興奮、パニック発作を起こしやすくなる可能性がある[1]。ただしどの程度の量のアルコールがこうした影響を引き起こすのかは現状ではわからない。「感情的な二日酔い」のような夜を避けるためには、その夜の飲酒によるメリットだけでなく、翌朝の気分も想像して「一連の流れを頭の中で再生」してみるのがいい。研究者たちは、アルコールの身体的影響と感情的影響を切り離すための戦略をまだ確立していないが、飲酒の間隔を空けたり、氷を入れて薄めたりするような方法は、アルコール摂取量を減らし、二日酔いを防ぐのに役立つ。アルコールや二日酔い、どちらも複雑なため、飲酒後の不安感に対する唯一の特効薬は存在しないと思われる。飲酒に関連して気分が落ち込んでいる場合は、そうした感情も二日酔いの一部であり、いずれは過ぎ去るものである。ただ実際には体がアルコールを分解するには時間が必要であり、午後の仮眠がおそらくコスパがいいとのことである。

 仮眠しても、かめへんよ。

[1] 26.3.3 New York Times「Why Does Drinking Mess With My Emotions?」 by Allessandra DiCorato

26.4.11

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アルコールが、Part 2

 代謝されるにつれて脳は元の状態に戻ろうとする[1]。そのため翌日はかなり気分が優れないと感じることがある。いくつかの研究では、飲酒の翌日は「落ち着き」が失われ、疲労感が増すことを示している。また2021年二日酔いの被験者が、そうでない被験者に比べて感情のコントロールが難しくなること、二日酔いの時は何事も少しネガティブに感じられるようであることも報告された。アルコールは睡眠へも影響する。眠りにつくのを早める一方で、レム睡眠の量が減少し、不安を感じやすくなるかもしれない。また飲酒は脱水症状を引き起こし、それが気分に影響を与えることもある。さらに、アルコールは社会的抑制を弱め、記憶力の低下、後悔するような決断、後で思い出せないような行動につながることもある。二日酔いの症状の重さは、遺伝的要因、体重、体脂肪率に加え、食事の内容や水分補給の状態などによって異なり、感情的な反応も個人差がある。2019年の研究では、非常に内気な人は、そうでない人よりも飲酒翌朝の不安を訴える傾向が強いことがわかった。

 飲酒翌朝の印象、いいんでしょうにしたい。

[1] 26.3.3 New York Times「Why Does Drinking Mess With My Emotions?」 by Allessandra DiCorato

26.4.10

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お酒を飲むと、Part 1

 リラックスし気兼ねをなくし、時には陶酔感をもたらすこともある[1]。ただ翌朝になると、あの余分な一杯のワインを後悔している自分に気づくかもしれない。二日酔いの不快な身体的症状(頭痛、吐き気、喉の渇き、光や音への過敏さ)に加え、アルコールは長引く精神的な症状を引き起こすこともある。ハングザイエティ(飲酒後の不安感)とも呼ばれるこの症状は、思考の混乱、不安、イライラ、後悔や羞恥心といった形で現れる。飲酒の結果脳内では、細胞間のコミュニケーションを助ける神経伝達物質であるシグナル分子の繊細なバランスが乱される。飲酒を始めると、アルコールは脳の快楽中枢でドーパミンが放出され、ほろ酔い気分や幸福感をもたらす。また神経伝達物質GABAの効果を高め、リラックス感や眠気を誘う一方で、神経伝達物質グルタミン酸の効果を弱め、記憶力や運動機能の低下を招くこともある。医師によれば「アルコールはかなり複雑な薬物である。アルコールはこれらすべての作用を同時に引き起こし、多様な影響をもたらす」と指摘している。

 最後のワイン、ないんがよかった と反省。

[1] 26.3.3 New York TimesWhy Does Drinking Mess With My Emotions? by Allessandra DiCorato

3回シリーズの第一回

26.4.9

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アルコールが体に及ぼす影響、Part 5

 アルコールは酢酸まで変換された後、水と二酸化炭素に分解されて体外に放出される[1]。アセトアルデヒドによる損傷を受けた肝臓では、脂肪沈着から、脂肪肝症を引き起こす。こうした脂肪の蓄積は炎症反応を引き起こし、肝疾患の第2段階である脂肪性肝炎へと進行する可能性がある。炎症が長引くと、線維化と呼ばれる瘢痕組織が形成され、肝硬変や、場合によっては肝不全を引き起こすかもしれない。ある推計では1日に4杯以上のアルコール飲料を摂取する人の90%は肝臓に脂肪が蓄積しており、1日に3杯以上のアルコールを定期的に摂取する人の30%は肝硬変を発症する。脂肪の蓄積、炎症、および初期の線維化は回復可能だが、進行した肝硬変は不可逆的である。体の他の部位と同様、過度の飲酒はアセトアルデヒドによるDNA損傷のため、肝臓がんのリスクも高める。これらの指摘は厳しい一方で、専門家によると、1日平均1杯以下であれば、飲酒による健康被害を受ける確率は比較的低いとのことである。週に8~14杯飲むとリスクは高まるが、そのリスクの高まりが実際に病気につながるかどうかは、個人の遺伝的要因や持病の有無に左右されることも多い。現在過度に飲酒している場合でも、研究結果は、飲酒をやめるか減らすかでそのダメージの一部は回復可能であることが示されている。

 飲酒の習慣、いいんでしゅ ではないみたいです。

[1] New York Times「What Alcohol Does to the Body」by Dana G. Smith, 2026.2.12

5回シリーズ最終回

26.4.8

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アルコールが体に及ぼす影響、Part 4

 口や喉と同様に、胃や腸もアルコールやアセトアルデヒドと直接接触するため、特に損傷を受けやすい[1]。アルコールが腸に及ぼす影響は、不快な症状から命に関わるものまで多岐にわたる。飲み物を飲むと、胃と食道を隔てる弁が緩み、胃酸の逆流を引き起こすことがある。アルコールは胃の粘膜に炎症を引き起こすこともあるため、一晩中飲み明かした後には胃腸の不調を感じることも。長期にわたる過度の飲酒は、腸の内壁を損傷し、消化管出血や「リーキーガット症候群」を引き起こす可能性があり、この状態では食物や微生物が腸から漏れ出し血流に入り込んでしまう。消化管の組織も、アルコールに関連するがんの発症リスクが高い。ある研究では1日平均2杯以上の飲酒を継続している人は、週平均1杯未満の飲酒者に比べて、大腸がんを発症するリスクが25%高くなることが分かった。肝臓は、飲酒による損傷を最も受けやすい臓器であり、アルコール性肝疾患は、過度の飲酒による主な死因である。アルコールは胃や腸で消化された後、血流に入り、体内でアルコールが主に代謝される場所である肝臓へ運ばれる。肝臓の酵素はアルコールをアセトアルデヒドに変換するが、このアセトアルデヒドは、他の酵素によって酢酸に分解されるまで、細胞に甚大なダメージを与える。

 ダメージのイメージ、わかりますか。

[1] New York TimesWhat Alcohol Does to the Bodyby Dana G. Smith, 2026.2.12

5回シリーズ第四回

26.4.7

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アルコールが体に及ぼす影響、Part 3

 アルコールは心血管系にさまざまな影響を及ぼすが、そのメカニズムについては、よく解明されているものもあれば、そうでないものもある[1]。アルコールによる血管の拡張は、一時的に心拍数をわずかに上昇させ、血圧をわずかに低下させる一因とも考えられている。一方で日常的な飲酒は、血圧の上昇や高血圧のリスク増加と関連している。ある研究によると、過度の飲酒は心房細動を引き起こす可能性があり、一部の研究では、11杯の飲酒からでもそのリスクがわずかに高まることが示唆されている。女性の場合11杯の飲酒を習慣的に続けると、乳がんの発症リスクが10%上昇し12杯では19%上昇する。アルコールと心臓発作や脳卒中との関係はより複雑である。過度の飲酒(13杯以上)は、これら両方のリスク上昇と関連している。一方で軽度から中程度の飲酒(12杯以下)に関しては、研究結果に一貫性がない。いくつかの研究は、11杯の飲酒から心筋梗塞や脳卒中のリスクが僅かに上昇することを示唆している一方で、適度に飲酒する人は、全く飲まない人と比べて実際にはリスクが低下すると報告されている。

 リスク低下で、すくすくと育ちたい。

[1] New York TimesWhat Alcohol Does to the Bodyby Dana G. Smith, 2026.2.12

5回シリーズ第三回

26.4.6

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