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2010年4月

あたらしい水酸基保護

「糖鎖を研究する化学者は、たくさんの水酸基を管理するために、ある種のインチキ賭博(shell game)をし、保護基を入れ替え、合成の適切な段階にそれぞれの水酸基をさらす」という書き出しである[1]。ハンガリアの研究者らは、α-アリールアセチル基を新しい保護基として利用することを報告した。これは対応する市販のα-アリール酢酸やその塩化物や酸無水物から安価に調製できる。この保護基は通常の糖鎖の変換反応条件では、持ちこたえ、既存の水酸基たとえばt-ブチルジメチルシリル基や、ナフチルメチル基などの保護基の存在下でも、この部分のみを選択して脱保護できる。ここでアリールは、オルトニトロフェニル基であり、このニトロ基がオルト位にオルト都合がよい。この部分を亜鉛/塩化アンモニウムで還元しアミノ基とし、ついで分子内環化反応を進行させ、インドリジノンとして脱離する。ドジリノン(なし)で試してみたい。

[1] Chemicals & Engineering News, 2010, April 12, p 28.
10.4.30

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1Q84 Book3

 天吾、青豆に加えて、牛河が物語に加わる[1]。三人とも小学生の頃の家庭の事情などで、つらい思いをした。加えて牛河は、自分自身の風貌の奇妙さで、寡黙である反面、勉学に勤しんだ。この自分が生まれた家や容姿は、自分ではどうしようのないものである。さらに成長すれば、人との関わりで、何かの組織(学校、地域など)の一員になる。こんな「選択できないもの」と、どう向き合うのかというのが、この本の(もしかしたら村上春樹さんの)テーマのひとつではないかと思う。かの宗教団体のメンバーもそれを感じる。天吾にとっては苦い思いのある父の仕事であるが、父は死を迎えるにあたって、その仕事そのものが自分の生きた証であるが如くの選択をする。またこの物語では牛河も命を絶たたれてしまうが、死に際には、かつての家庭を思い浮かべた。過去のつながりを断って独立し、たくましく生きてきた青豆も、あることがトリガーとなり、世俗にもどる。「どんなに長くて退屈な話でもかわまない。この新しい世界で人々が語る物語を彼女は聞きたい」(p. 596)という思いにそう感じてしまった。この新しい世界とは1Q84からもどった1984年である。青豆を支援したタマルの冷静で冷徹な応対も魅力である。タマルに心あたタマル。

[1] 村上春樹著「1Q84 Book 3」新潮社
10.4.29

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リチウムを用いる一筆書き分子構築

 の講演を拝聴した。岐阜薬科大学新校舎の第一講義室での講演であった。本学から徒歩15分ほどであったが、雨のため、薬科大まで「やっかいだ」なあと思っていたが、富岡先生の講演の凄さにその思いも吹っ飛んだ。アルケンのアミノリチオ化、カルボリチオ化反応である。まずは電子不足アルケンを使った反応で、ついでスチルベン誘導体を使った分子内環化反応である。本来リチウムアミドとアルキルリチウムだと平衡は前者に偏るが、それでも後者も系中には存在する。この平衡の位置をずらすことによって、進みづらい反応を達成させる。BuLiやジイソプロピルアミンを0.1当量使う、あるいはかさ高い置換基をもった二級アミンを使うという技で達成される。講演はまず日本の薬学と化学から始まる。また論文を読んだ時には「これの一番最初はだれか、また何のために、なぜやったのだろうか」と考えてほしい。「仕込んだ原料がたくさんつながった生成物をつくりたいけど、当たり前の反応の組合せでは感動がない。やる限りはできるだけシンプルがいい」などの研究姿勢にも触れられた。お釈迦様も登場した。「不斉」という言葉は最初どこに登場するかを調べていたら、空海(真言密教)が唐から持ち帰った書物等の一覧に「三教不斉論」というのがあったとのことであった。質問に対して、先生は自分の反応系を「忍者が池をわたるような系」と例えておられた。
10.4.28

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第七周期が

 完成した[1]。原子番号87 Fr(フランシウム)から始まるこの周期には、118番元素まで32種類の元素が配列している。そのうち113以降は名前がまだなく、117番元素は未確認であった。117番ができて「いいなあ」である。実験は国際的なチームを組んで推進された。放射性249Bk(バークリウム)で覆われた標的に、48Caを激突させることで発生させた。二つの元素が融合し、二つの117(293と294の同位体)元素が生じた。一つは184個の中性子を有し、元素はその崩壊系列から同定された。116,118元素と同様に、半減期は理論的に想定されたisland of stabilityにほぼ一致し、超重元素化学に大いに期待を抱かせる。一方で奇数の原子番号の元素がより複雑な崩壊系列を示すため、117元素の発生も、より難しく、加えて249Bkの半減期は1年であり、実験の連携が難しいらしい。核化学者の一人は、これは「すべての科学における特別な出来事」であること、またこれに名前が付与される前には、独立した研究チームによる再現が必要であり、それは10年以上かかるかも知れないと別の研究者は述べている。
 でこの記事の「island of stability」が分からない。「安定な島」ではしまらない訳である。で英語版Wikipediaを見る。「island of stability」は、特別な数(magic number)の陽子と中性子を持つことで、特に安定性が向上する元素が存在する可能性に言及する核物理の用語であるらしい。

[1] Chemicals & Engineering News, 2010, April 12, p. 9.
10.4.27

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若葉が一斉に

 吹き出た。大学北部、北西部の山々が、淡い緑のまだら模様で染まっている。この期を逃すと淡い緑が、緑、濃い緑になり、戻りはない。温度がトリガーとなって色分子が変化するのか、木々の体内で時間軸が出来上がっていて、温度に関係なく変化するのか知らない。この謎解きの学問も「グーリンケミストリー」と言うべきか。
 キャンパス内の桜の木も今は新葉で覆われている。また新葉ではケムシも育つ。なので新葉(しんよう)の下では、油断しんようにする必要もある。木陰で過ごした数日後「腕は湿疹だらけ」「気持ちもだらけ」になりかねない。これからの季節、大学までの通りをハナミズキが飾り、キャンパスにはツツジやサツキも花開き、白と赤が綯い交ぜになった色合いで染まる。その色や香を究めるため「ピンクケミストリー」を始めてもよい。また銀杏のように葉っぱが黄色になる機構を解くのは「イエローケミストリー」とイエるやロー。などと考えているとブルーになってきた。
10.4.26

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50にして長男を授かる

 熊吾、この子が成人するまで「生きなきゃいけん」:「流転の海」、宮本輝著の長編小説(新潮文庫)[1]である。第一部は20年以上も前に発表され、今年第五部「花の回廊」が世に出た。主人公「松坂熊吾」の持つ「先を読む目や商売の才」自動車部品販売、ダンスホール、プロパンガス代理店、中華料理店、雀荘、中古車販売、モータープールなど実に多くの商売を引き受け、時には繁盛しているときに撤退したり、共同事業者に裏切られて窮地に追い込まれたりの波乱の人生である。妻房江、長男伸仁とともに、大阪から伊予松山、再び大阪、富山、また大阪と住いも移り、様々な出来事に揉まれる。伸仁は曾根崎小学校に入学するも転校。「人情の機微」の人たち、鼻持ちならない人たちも話を牽引し、熊吾は、折に触れて息子に訓話や訓示を話す。「自分の自尊心よりも大切なものを持って生きにゃあいけん」時に大爆笑、時に涙腺が緩み、引き込まれてしまう。熊吾の「日米外交や教育に対する切れ味鋭い視点」にも圧倒される。「新潮」に第六部「慈雨の音」の連載も始まった。

[1]第二部「地の星」第三部「血脈の火」第四部「天の夜曲」
10.4.25

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GPAとGPT

 ここでのGPAとは、Gifu Police Academy(岐阜県警察学校)のことではない。Grade Point Averageの頭文字をとったものである。学生が履修した単位数(不可も含む)を分母に、成績評価(優(6点)、良(4点)、可(2点)結果を分子に計算した値である。一方GPTこちらも肝機能検査項目ではなく、Grade Point Totalの頭文字で、先のGPAの計算をした分子の数値である。時にこの数値を利用した学生の順位づけをすることもある。が所詮、数値である。これをもとにした学生の相対評価や、さらにそれから「あれこれ」やりすぎると危うい。偏差値と同様に、たとえば一つの学科という限定された枠内での評価である。また教育の本義には、数値化できない指標が盛りだくさんである。これらの数値では「ある特定の科目にだけ秀でている」ということは埋没している。昔「可」が山ほどあって「優」が三つ(加山雄三と言われていた)という方もいた。それでも「何かしら大人感が漂っている」ということもしばしばであった。
10.4.24

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新入生に自己紹介を

 やってもらった。「貴重な講義一回分をつぶして何事か」と言うおしかりを気にしつつ、1分/1人程度と予告をしておいた。原稿にすれば350~400字程度であることも付け加えておいたが、60名対象で40分ほどで終わった。1分は、短い様でも色々な情報を伝えることができる時間幅である。必須の紹介項目は「氏名だけ」あとは自分自身の話したいことをしゃべる。全員、出身地は話す一方で高校名は紹介しない。「サークル」「大学の印象」「ゲーム」「旅行」「映画」「スポーツ」「漫画」などの項目であった。「漫画」と言えば8年前「スラムダンク」(バスケがしたいんです:三井君のシーン)が大勢であったのが、今回は「ワンピース」、対象は変化しても同様の10代後半である。とはいえ「もやし好き」「うどんにこだわって讃岐に」「たこやき得意」など、登場する食材や料理についての庶民性や無駄使い感のなさは、当時の感覚とは違う位相である。これは「ありあわせのもので、やりくりする」という兆しかもしれない。そうであれば今後も多いに期待できる。
10.4.23

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15配位錯体が

 誕生した[1]。これまで配位数が大きい錯体としては、ある種のメタロセンが二電子金属との組合せで12配位に、また二電子金属—配位結合をU(BH4)4で形成させるとこの場合には14配位であった。今回さらに配位数を一つ増加させることに成功した。トリウム(原子番号90)は、原子軌道から理論上最大16個の結合ができる。加えて大きな共有結合半径をもつF-ブロック元素である。これに最も小さな配位子である水素を対にして、遂にTh[(H3B)2N(Ch3)2]4に至った。配位子のユニットであるH3Bのうち二つの水素H-B-Hがキレート型で配位していることがX線などで明らかにされている。八つのH3Bがすべて、H-B-Hキレート型で配位できれば、「きれ〜い」と感嘆できたかもしれないが、簡単ではなかった。たぶん立体的込み入りによって、分子の骨格がゆがみ、16番目の水素はトリウムに届かなかった。それでも量子化学計算は、16配位が気相中では、お「きそう」と予測しており、金属と配位子との組合せを工夫することで達成できることを示唆している。また次なる課題は、橋かけ基をもたない配位子を使った12配位以上の配位数を達成することであるらしい。

[1] Chemicals & Engineering News, 2010, April 5, p. 8.
10.4.22

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睡眠病とは

 人の話を聞いていると眠くなってしまう病とは違う。ツェツェバエに咬まれトリパノソーマ・ブルーセイとよばれる寄生性原虫に感染すると発症し、年間およそ30000人の方が死に至る病である。現在使用できる薬としては、有機ヒ素化合物のひとつであるメラルソプロールがあるが副作用も大きくこれによる死者も出る。また設備の整った施設での治療が必要であるが、この病が最も流行するサハラアフリカには、このような施設はほとんどない。それに対してスコットランドの研究者を代表とする26名の国際チームがこの睡眠病パラサイト(寄生虫)に対する見込みの高い薬を開発した[1]。寝ずの研究だったかもしれない。薬はピラゾールスルホンアミド誘導体であり、錠剤として摂取できる。初期段階の感染状態のねずみを治癒することができた。この病では、N-ミリストイル転位酵素とよばれる酵素が、ミリスチン酸で、ある種のタンパク質を修飾し、その結果タンパク質は、細胞情報伝達をする細胞膜と会合してしまうらしいが、ピラゾールスルホンアミドはこのタンパク質修飾を抑制するらしい。う〜ん自分で書いていてもよくわからない。この研究成果は、マラリアなど他の寄生虫が引き起こす疾病にも拡大できる可能性があるとのことである。寄生虫に対峙して、気勢があがる。

[1] Chemicals & Engineering News, 2010, April 5, p. 10.
10.4.21

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ヘリウムが結合をつくる

 シクロプロペン、シクロブタジエンあるいはシクロペンタジエンなどの環状有機配位子の片側の面に、超原子価炭素、ボロンあるいはベリリウムが繋がった化合物で、これらの元素がヘリウムと結合を作るかどうかが、計算によって見積もられた[1]。ヘリウムは希ガスの一種で、他の原子と結合を形成するとは考えられていなかったため、この計算の成果は、新しい型の希ガス化学を切り開くものである。「キガス:電気屋さんみたいな響き」、で最も短い炭素−ヘリウム結合は、シクロペンタジエンが関わる場合で、1.19オングストローム、この結合は、電荷がシフトした結合(Charge-shift bonds)で、共有あるいはイオン性相互作用の間の共鳴によって安定化されている、ヘリウムは2,6-ジイソプロピルフェニル基のような大きな置換基が組込まれている場合でも、直ちに解裂することも予測されている。ただ著者は、別のかさ高い置換基が、これを安定化することも期待している(hold out hope)とのことである。

[1] Chemicals & Engineering News, 2010, April 5, p. 35.
10.4.20

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グリーンだよ〜ん

 英和辞典ではgreenに「環境に優しい」という意味が記されている。「優しい」に違和感ありと、だれか「言わんか」と思うが、この意味で納得している。それでもどの程度「優しい」のかを判定するのは、易しくない。そこで、より環境調和な製品開発を追跡するためのウエブサイトが開設された[1]。化成品そのものや製造工程の環境調和度を評価するためのソフトウエア「iSustain.com」である。化学者や学生は、よりグリーンな製品を開発する方法を実習できる。このソフトウエアは、グリーンケミストリーの12の原則に基づいた持続可能性判定基準を採用し、すべての種類の化成品や製造プロセスをカバーするように取組んでいる。また製品に至る原料や共生物や副生成物などの情報を入力することで、シナリオを描くことができる。ソフトウエアには、人の健康や環境負荷、安全性、エネルギー効率、原子効率、生分解性等の因子も組込まれている。結果は、グリーンケミストリー指標として0から100で表され、環境調和な点と改善すべき点が示される。それぞれの製品やプロセスに対する別のシナリオも考案することができ、ユーザーはこれによって、プロセスの改良もシミュレートできる。ACSのグリーンケミストリーのディレクターは「これほど簡単に使える道具だとは」「信じられない」と興奮しているらしい。

[1] Chemical & Engineering News, 2010, March 29, p. 11.
10.4.19

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1492試合

 金本知憲選手の連続試合フルイニング出場の記録である。
 プロ野球の選手として球団に入団できるのは、同じ学齢概ね100万から120万のうち40人ほどである。そのうちほとんどの選手は、一軍の試合にも出ず、40歳をすぎても現役選手であることはまずはない。それほど、より選られた選手にも関わらず、打席に立つと声援とともにヤジも受ける。それを「こやし」にして現役を続けるには、凡人には計ることができない精神・肉体の両面での鍛錬もあるはずである。時には球場での一挙手一投足が、五万人あまりの観客の注目を受ける。一秒未満の瞬時を判断して、球がやりとりされる。また様々なボールゲームのうち野球は「攻撃」「守備」が厳然としており、インターセプトなどによって攻守が突然交代することはない競技である。
 そんな競技で、前人どころか未来人も未踏に違いない記録を止めたいと選手自ら監督に申し出た。メンバー交換五分前、監督は「四番レフト金本」と書いていたがそれを書き換えたと言う。
それほどの選手にねぎらいの言葉をかける資格など自分にはない。
10.4.18

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最初の専門の講義

 10年ほど前からか、クサビ型教育ということで、学科の教員が一年生向けに講義を持つ機会ができた。木曜日の第一時間目がそれに相当する。かつて担当されていた先生もこの講義の大切さを話しておられた。先生は、使わなくなった携帯電話を分解し、「これは化学の知恵の塊だ」と講義をされたそうである。製品ベースである。村井君は「酸素と水、あまたの分子の中では異常なもの」という話などをした。最後に「大学でやってみたいこと」「今日聞いた話の感想」なんでもいいから書いて欲しいとお願いした。その前に「自分探しなんかしなくてよい、ほんとうにやりたいことなどみつからなくてもよい、いつのまにか気がついたら○○になっていた、もよい」と言った話、「感性を磨こう」ということも付け加えていた。なのでこれに感化された内容もあったが「大学生になってやりたいこと一杯、これから楽しみ」という「前のめり」感もあふれて、フレッシュであった。新入生の皆さん、リラックスしてキャンパスや学びを探索してみたい。
10.4.18

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アパレル業界で

 「あばれる」と意気込んでいたのが「解雇予告通知」なるものがきたことから漫画が始まる[1]。この通知をしたのが会社の先輩で彼氏であったという主人公「由香子」、冒頭は怒っている。ふと場面が移り、幼少の頃のこと「夢は大きく持て、弱い人や困っている人を大切にできる人になれ!」という父の言葉を思い出す。そこへ実家の製作所のさぶちゃんから電話、「お父さんの具合よくない。それはともかくこっちへもどってきたら」という話、「田舎に帰るのはいやだ、東京の生活は捨てたくない」と思いつつ、10年ぶりにふるさとにもどる。地元の駅前は、閑散としてタクシーもなく、商店街はほぼ閉鎖状態に唖然とする、というのが第一話のあらすじである。漫画のタイトルは「工場長 由香子〜日本ものづくり再生物語」で全8話。実家の製作所を復活させるストーリーだが、東京では世界展開の中で仕事をしていた過去とは一線を画し、地元のニーズをつかみ地域密着型で再生という話型ではないかと予想。いや予想は、よそうか。

[1] ダイヤモンド・オンラインhttp://diamond.jp/articles/-/7902
10.4.17

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図書館の案内に

 付き添った。一年生向けである。本学はこの地に移転する際にキャンパスの中央に図書館を配置し、それぞれの学部がほぼ同じ距離で、それを取り囲むようにデザインされたらしい。学びの軸として図書館を据え、学部とは異なるデープブラウンの色調は、厳かな風情を感じさせる。三階建ての最上階には、人文から社会、自然科学に至る分野の一般書や専門書が棚に収められている。文学コーナーもある。漱石、鴎外から大江健三郎、村上春樹まで多彩である。図書館入口から奥には、積層書庫があって、学術雑誌のバックナンバーが保管されている。新着雑誌のコーナーは二階にあるが、今は電子ジャーナルが主流となりここにはあまりない。一方で文藝春秋やキネマ旬報などの雑誌は今もある。一階には新聞やその縮刷版もある。たとえば1984年○月○日の出来事とそれに関する記事を捜し当てることもできる。青豆さんに出会えるかもしれない。1Q84 BOOK3の発売日である。
10.4.16

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α−ヒドロキシアルデヒド

 への有機金属反応剤の付加の立体化学は、クラム・キレーションモデルとフェルキンーアン・モデルで一般には理解されている。いずれも分子が攻撃を受ける際の配座と、それに求核剤が接近する方向を予測することで、立体化学を理解する。水酸基の保護基が小さいときは、クラム型でシンジオールを与える。皆さんこれを信じお〜る。一方保護基が大きくなると、求核剤の目が「くらむ」わけではないがクラム型からフェルキンーアン型になりアンチジオールを与えお〜る。ところがこの水酸基に大きな保護基がある場合でも、ジアルキル亜鉛反応剤とハロゲン化アルキル亜鉛反応剤を組み合わせればシンジオールを与えることが明らかになった[1]。この発見、有機亜鉛反応剤が入手容易で、さまざまな官能基に対して不活性であることから、複雑な天然物合成へも応用できること、また大学院生向け有機化学の教科書の内容にも波及しうることも指摘されている。「教科書に掲載されるような化学(textbook chemistry)をやりなさい」とは、先生方からの教えである。

[1] Chemicals & Engineering News, 2010, March 29, p. 10. 記事の題目は「Addition against the grain:(性分に逆らった付加)か?」
10.4.15

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履修に関する質問

 のため、学生が部屋に来る。「履修登録用のwebサイトからみた科目一覧と、便覧にある一覧が違うが、履修してよいのか」、がしかし個別の学生のWebサイトを教員は確認することができない。別の場所に「シラバス検索」があるのでそこから入る。専攻名を選び、科目区分を選んで検索しても、なぜか「検索条件に一致するシラバスはありません」と出る。お聞きすれば、科目区分を選んだ時には、専攻名を指定せずに、科目区分を「未選択」にすれば専攻名を指定するらしい。知ッテイないとできない。で先の質問の答えは、「全専攻共通プログラムの科目」で、便覧では別ページに掲載とのことであった。
 他に、全学共通の履修登録期限の後の履修登録について、便覧とWebでの開講時期が違っていること、昨年度不合格だった科目と今年度の履修すべき科目が同じ時間帯に開講されているときの履修など。その度、学務にお尋ねする、便覧や工学部規定の条項をみるとかで、対応する。委員になるまでこの複雑さを知らなかった。考えてみれば、委員じゃない先生には、このシステム「いいんじゃない」ということかもしれない、知らずに過ごすことができる。
10.4.14

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キノコ毒に

 やられるのは、気の毒である。そんな背景の中、カバの汗の研究チーム[1]が、「ニセクロハツ」の毒成分解明に挑戦された[2]。初めは、どこのキノコが本物の[ニセクロハツ]であるかを、毒性試験を通じて明らかにする。ついで成分単離であるが、濃縮してしまうと分解してしまい毒性が失われる。そこで、「カバの汗研究で使った手法」すなわち濃縮を途中で止めることを基本にした分離により、その成分に迫った。結果、シクロプロペンカルボン酸が浮かび上がった。まず三角形を書く、曲がり角に炭素がある、そのうち二つの炭素の間にもう一本棒を書けばシクロプロペンになる。この棒の両端にならなかった炭素にカルボキシル基(COOH)を加えると出来上がる。アルキル基で置換した誘導体も調製し、システイン(ハイチオールCの成分ね)の付加反応を行ったところ、置換されていない化合物の反応性が極めて高かった。その後解説では、これが本当の中毒原因物質であるか、残った謎などが書かれている。

[1] Saikawa, Y. et al., Nature, 2004, 429, 363.
[2] 月刊化学、2010, 4月号、p. 12.
10.4.13

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夜桜で一杯

 に誘ってもらった夜、大学会館あたりから、ファンファーレが聞こえた。マーラー作「交響曲第五番第一楽章」か、と思いながら頭にとどめていた。で今年、グスタフ・マーラー生誕150年であると言う[1]。そう言えば高校時代「マーラー聞きすぎて、首ま〜ら〜んようになった」と話していた友達がいた。中には1時間以上もあって、レコードの針がとんでしまわないように、ガチガチになって聞いていたのかもしれない。当時「おまえも聞け」と言われても「遠慮しとくわ」と答えていたのが、しばらくたって、この第五番を聞いて、「ややこれは」と思った。CDも手に入れて何度も耳にした。そのうちシカゴ交響楽団の演奏を聞く機会を得た。あちらの楽団は、トランペットやトロンボーン用のひな壇がなく、これらの管楽器は弦楽器などの後ろに陣取っているので、客席からはどこにいるか見えづらい。なにげにどこからともなく冒頭のファンファーレが聞こえた。これこそマーラーが表現したかった世界なのかとも思った。ちなみに交響曲第一番は「巨人」であるが、プロ野球界の曲「闘魂こめて」とは違う。

[1] 4月11日NHK、N響アワー
10.4.12

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桜が満開

 その下で宴会、普段なにげに走る道沿いも桜で染まる。キャンパスには望遠レンズを持ち、このシーンを切り取る学生もいる。葉が出そろう前に花が一斉に開き、この季節の到来をつげる。ガイドブックにはない場所でも、見事に咲く一群もある。「鶏」を軸に企業経営する事業所に100 mを超える並木が続く。事業所からはみ出た枝の下を自動車で通過、花びらが吹雪き、サクラに錯乱させられないようにと速度を落とす。市の北部には、千本桜。実際は2000本ほどあるらしいが、およそ60年前に300本ほどを、その地域の方々が植林したのが始まりである。木から木々になり並木になるまでには数十年かかり、生き延びれば樹齢1000年を超える。家や建物などの人工物をつくる年数とは対照的である。一方で、人が成熟するには、それを超える年数がかかる。加えて木や人という生きものは、良かったり悪かったりを繰り返す。例年通りの如くに思えて実は、自然の移ろいの中にいる。一回限りのこの日である。
10.4.11

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科学研究費の内示

 が先日あった。幸いなんにも「ないじ」ではなかった。選んでいただける課題もあった。高得点をつけていただいた審査委員には感謝の言葉をみつけることもできない。それでも研究室の採択率は、14%程度である。所属する学科にはさらに厳しい査定となった。憂うる状況である。一般に、ある課題ひとつが採択されるその枠には、四倍から五倍の選ばれなかった課題がある。すなわちこの制度では、申請件数の多さも採択件数に反映される。いわば「不採択者がささえる制度」のようなものである。たとえば「採択されるか不採択かが紙一重の課題」であっても、研究費の支給額比は、片方が0円であるため無限大の差がつく。科研費の制度には様々な委員会もあって、この辺りの事情もご存知で、採択率の向上や裾野の広さを確保するための施策なども議論されていると聞く。一方で不採択の通知、厳密には「通知が来ないということ」でそれが伝わるが、をもらうと、悔し涙が流れ、八方塞がりではないかと感じる。このことは二次災害のようなもので、財政上に加えて精神衛生上も自分で自分を圧迫しかねない。その時は、原点を思い出して、高い志を失わずに過ごしたい。またこれら「悔しさに浸る」先生方を支援できるか、大学の力量も問われる。
 ちなみにわが研究室も、一輪車操業の年になりそうである。ボリジョイサーカスばりの曲芸で「エンジョイ」できればと願う。
10.4.10

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ガイダンス三昧

 二年生、四年生、三年生、午後は一年生に大学院生を相手にガイダンス。成績を渡して、およそ十種類の資料を持っていってもらう。そのうち二つは「学生生活実態調査」で、かれらの日々の生活を無記名で、赤裸々に語ってもらうアンケートであるが、中には「親の年収は」などの質問事項もある。消費者教育副読本(おっと!落とし穴)も配布される。20歳を過ぎれば悪質商法の勧誘が増加し、トラブルに巻き込まれる学生さんもいるためか、県が発行した資料である。トラブル事例もある。じれ(い)ったい思いをしないためにも、しっかり読んでおきたい。他の主な資料は、履修のためのものである。Web履修登録の期間、登録後の印刷の指示、科目区分やそれぞれの取得単位の上限・下限もある。「いい加減」を捜すのに苦労する。一人も漏れる事なくWeb履修登録をしてもらうための策に苦慮するが、この収率100%は至難である。念のためと考えて資料や説明を増やす。その分聞き逃してしまう可能性もあがる。というスパイラルである。
 ガイダンスが終わった後、部屋の机には、欠席者に配るべき資料が積み上がり、カイダン(で)ス状態になる。忘れんうちに取りにきてくださ〜い。
10.4.9

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新入生保護者懇談会

 に出席した。冷めた弁当を口にするが、20数名の保護者の方々と向かっているので、緊張感で熱くなる。廊下で行き先を迷っておられる方がいた。「孫のために来たんだけれども、工学部としか聞いていない、どこへ行けばいいのかわからない。お弁当はお金要るのでしょう」「いえお弁当はこちらで準備させていただきますので、それより学科によって話の内容が少し違うかもしれません」と言う。どうしたものかと悩んでおられた。550名あまりの新入生の名簿は手元にはないし、担当の係は、入学式、懇談会、ガイダンスなどで多忙を極めている。違った学科だったとガッカリされても困るなあとも思ったが、方針転換「じゃあとりあえず、この部屋でお聞きください」と入っていただいた。お弁当もお配りする。
 学科長がパワーポイントで学科の紹介をする。その後質問:サークル、一気飲み、就職、進学、パソコン、レポートのことなどである。後援会の役員のお願い「年に一度、都合が合えば総会に出席する」わけであるが、しばし時間がかかった。
 最後に「一家に一枚周期表」を配る。112番目の名前が最近決まったこと、日本に113番目の名前をつける権利が来るだろうから、みなさんも一度考えてみてください。と話した。
10.4.8

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ワサビなし

 の寿司は、さびしい。寿司愛好家でも本物のわさびを食したことはない」みたいな書き出しである[1]。ワサビは日本原産で、小川の緩やかな流れの様な半水性の場所で栽培されるものは「沢」、畑で栽培されるものは「おか」と呼ばれている。「沢」のほうが大きな根茎をもち、良質であると考えられている。このワサビは、すりおろしてしばらくすると、ワサビ独特の刺激的な香りが消える。一方でこの類似品として出回っているものは、ヨーロッパ産セイヨウワサビが主成分である。こちらはしばらく放置しても、独特の香りは消えない。一方でいずれもワサビの細胞壁が壊され、そこから出る酵素が、イオウを含んだグルコース誘導体を加水分解して初めて、ワサビ香り成分が出る。イソチオシアナートがその刺激的香りの主成分である。日本のワサビでは、アリルイソチオシアナートが主であり、ヨーロッパ産には、2-フェニルエチルイソチオシアナートも第二番目の成分として含まれており、このため香りが持続するらしい。さらにこのワサビ成分のひとつ6-メチル-スルフィニルヘキシルイソチオシアナートが示す抗酸化作用の応用も検討されている。
 今のところ日本わさびの香りは、海外では味わうことができないらしい。なのでワサビのシーズンには、錆びていない「おろしがね」で、ゆるりとワサビをすりおろしつつ、日本の「わび・さび」に浸ってみたい。

[1] Chemicals & Engineering News, 2010, March 22, p. 48.
10.4.7

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チオールの酸化は

 ジスルフィドを与える。そこで1,3-ベンゼンジチオールの酸化を行った。ただし5位にはペプチド基が結合している。これを酸化するとき、反応液を、そのまま放置、振る、攪拌することで、生成物が異なることを、オランダのグループは、見逃サンカった[1]。反応液をそのまま放置すると、小さめの環状化合物のみが生成、振った時には、環状ヘキサマーやヘキサマーが基本となった繊維状のものが主成分になる。攪拌では、より大きなせん断応力が発生するが、環状ヘプタマーやヘプタマー様の繊維の生成が優先する。ここで繊維(ファイバー)は、環状化合物が非共有結合的に積み重なって生成している。ここで「反応液を振る、あるいは攪拌で違った化合物を導く反応の例を、共有結合形成の反応では自分は知らない」と研究者の一人Ottoが述べている。さらに「メカの影響を受ける自己組織化は、自己覆製する分子、自己合成する物質や非共有結合性ポリマーの発見など可能性のある将来有望な方法である」と研究者らは確信している。

[1] Chemicals & Engineering News, 2010, March 22, p. 43.
10.4.6

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120万人突破記念

 ということでタオルをいただいた。1995年10月オープンのプラザ掛洞、ごみ焼却余熱を使った県内初の「温水プール」、「浴場」併設施設に120万人の方が来場された。雑駁に計算すれば、265名程度/1日の利用者になる。オープンから15年たったとは言え、当時のままの清潔さであるように思う。10数名のスタッフが、この施設を維持・管理している。水まわりの清潔感を保つには手入れ、しかも丁寧に毎日欠かさずに行わなくてはならない。プールは室内にも関わらず、スパイラルスライダーもあって、これは県内最長であるらしい。滑りながらDNAのダブルヘリックスならぬシングルヘリックスかと「へりくつ」も考える。幼児のためのゾウサン滑り台もある。村井君はまだ滑ったことはない。あとひと月もすると、園児や小学生でにぎわい、ロッカーの数に限りがあるので、待ち時間が発生する。この一、二年、屋外プールが開放される夏のシーズンでも「紫外線」を避けるためか、こちらに出向く家族も多いらしい。そんな情景を見守り続けた「温水プール」君、今後ともよろしく
10.4.5

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道三祭り

 の日である。道三は「みちぞう」ではなく「どうさん」である。とはいえ不動産ではない。1972年NHK大河ドラマ「国盗り物語」が放映されたことが機となり始まった。「美濃を制する者は天下を制す」と言ったとされる斎藤道三。400年以上も前なら、周辺は田畑ばかりで、山の上から西方を眺めて、あの辺りは「琵琶湖か、その先は京か」と展望できたかもしれない。
 この日、岐阜祭りの日でもある。町内の子供会が、「子供みこし」の世話をする。主に小学生がみこしを担いで、町内を「ワッシ〜ョイ、ワッシ〜ョイ」とねり歩く。家によっては、「みこし」の到来を「見越し」て、ご祝儀を用意する。これは子供会の行事に供される。祝い酒も振舞われる。時には6歳に満たない子供も、大きめのハッピで、後をついて歩く。ハッピーな様子であるが、しばらくすると足取りが重くなる。休憩地点で、アイスクリームが配られると笑みが戻る。市内は一部通行止めとして歩行者天国、たくさんの「みこし」に交通整理の警官の方々でにぎわっていた。
10.4.4

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順位付けとお金

 に「ある商品の販売を行う営業マン」をさらす企業がある。そこでは売上げ上位の社員は高い評価を受け、その結果が賞与に反映される。でも成果が上昇し続けることはないので、売上げが落ち込めば、場合によっては本人も落ち込んでしまい、ついには転職する。企業サイドは同様のパフォーマンスを期待できる新人を採用し、結果として人件費を抑えることができる。
 この「順位付けとお金」を文部科学省は、国立大学法人に採用した。「基準はなにか、順位は妥当か、配分される交付金の傾斜は妥当か」とかはここでは話題ではない。ともかく教育・研究の場に、この方式を採用したこと自体のメッセージ性が大きい。本学でも執行部の先生が「交付金が減らされてしまうかもしれない」と口走られる時がある。「心配のあまり」の言であることは充分に理解できる。一方でこれが「学びの現場」「研究の場」で真摯に取組む先生方には、いわれなき圧力になる。それでも「学生の成績順で授業料の傾斜徴収」をする大学がまだ登場していないのは、せめてもの救いである。
 君子(文科省)豹変に期待したい。
10.4.3

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新年度が始まった

 一週間、部屋を空けていた。メールは手持ちのパソコンで確認して対応できる内容もあったが、大学に戻ってからやったほうがいい分もたくさんあった。留守電も入っている。今年度は教務担当なので、学生のことで聞くべき事案も飛んできている。電話が鳴った。なまりのある英語である。ちなみにこの「なまり」はPbではない。以前海外で会い「機会があれば来てほしい」と言っていた先生である。「講演をして欲しい、色々おもてなしもしたい」とのこと、今日は4月1日エイプリルフール、最近はこれもインターナショナルになったのか。「フライト・スケジュールをチェックして欲しい、明日また電話する」などの話で電話を切る。いつもの旅行会社に電話。別件でメールが届いた「非常勤講師の先生と連絡を取ってください」とある。来週は海外出張なのでできれば今週中にお会いしたい。これも早速、電話をする。化学系会社なので、旅行会社とは、電話対応のトーンが違う。担当者も声が低いが、こちらが「所属と名前を名乗る」とトーンが変わる。とはいえ「すっト〜ンきょう」にはならない。お越し来ていただく日を決めた。私事で、午後の会議を欠席しなくてはならない。こちらも連絡をして大学を出た。この一年を予兆させるような一日であった。
10.4.2

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融点ね

 と言うてんね、で話はイオン液体、融点100 ℃以下でイミダゾリウム塩などを陽イオンとして、無機の陰イオンを有する塩である。この融点をさらに下げるためにどんな陽イオンがいいか「よういわん」かったが、この課題を解決する方法が、脂肪酸やリン脂質の挙動をもとに、開発された[1]。イミダゾリウム塩に炭素数18の直鎖飽炭化水素が組込まれたイオン液体の融点は、53.5℃である。これに対してリノレイン酸側鎖を催促して、窒素上に組込む。すなわち先の炭素数18の9および11番目にシスの不飽和結合を持たせてつくるイオン液体は、-46.8℃の融点を示す。この脂質のようなイオン液体には、コレステロールが溶解したり、薬を可溶化し、細胞膜の通過を助けることもできることが期待される。この成果は、これまでイオン液体について知られていることと、今後知るべきことあるいはその応用とのギャップを埋める一助になるだろうと、アラバマ大学タスカルーサ校の先生は言う。これで助かる〜サ。

[1] Chemicals & Engineering News 2010, March 15, p. 11.
10.4.1

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