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光学活性化合物の

 鏡像体過剰率を決定するためには、キラルHPLCの様に、二つの鏡像体の比を測定する方法が一般的であるが、時間がかかるため、合成法開拓を行っている場合に数百、数千の反応を解析することが困難になる。この時間短縮のために、キラルカルボン酸がゲストの場合にホストとして作用できるアキラルな銅を含む分子が開発された。ゲストが銅に配位した際には、金属のキノリン配位子は、気乗りがしようがしようまいが、ねじれてプロペラ形に変化する。このねじれの向きがゲストの立体化学に依存する。その結果、錯体は違った形で円偏光を吸収する。研究者らは、鏡像異性体の既知の混合物の円二色性スペクトルを使って検量線を作成し、鏡像体過剰率未知の混合物のそれを決定するのに適用した。この技術は3%程度の誤差があってHPLCほどには正確ではないが、100倍以上も速く見積もることができる。
 このAnslyn(テキサス大)らの成果で、安心する研究者も多いはずである。

[1] Chemical & Engineering News, 2011, August 8, p. 38
11.8.23

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