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2011年12月

12月31日

「大晦日、みそカツもなく、反省す」ともかく反省しきりである。東京でも岐阜でも深夜までおつきあいしていただいた皆様に蕩尽させてしまった。当人はいいけど、なにせ自分が長老だったので気遣わせてしまったかもしれない。ただご苦労されている様子をお聞きできたことや、久しく会っていなかった卒業生に再会できたのは幸いだった。宴会での料理の減り具合が学生とはずいぶん違う。でも飲料はさして変わらない。
 で今年を振り返る。「力不足だらけ」である。スポーツ、選挙など自分が応援するのは敗退するのは例年のことだけど、自分がお手伝いさせてもらった事柄でも、原稿が集まらない、なんだか負けちゃったとか、もあった。書き物も予定遅れである。申請書の採否の確率は横浜ベイスターズの勝率をさらに下回った。その業界だったら契約更新はない。臥薪嘗胆、捲土重来、35年ほど前には書くことができた四字熟語が頭をよぎる。来年はイチカラ、力をつけ直したいと思う。皆様、よいお年を
11.12.31

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研究室恒例の

 元素ビンゴ、ただし今回は、エレメントビンゴと呼ばれていた。まずは5X5の枠に25種類の元素記号を書く。112番元素のCnまでのうち、概ねなじみのある元素、自分が使っているものを書く。なのでランタノイドやアクチノイド以降はあまり書かない。それでもそれらも同様に出る可能性がある。昨年までは、元素記号を書いた小さな紙を袋に入れて、そこから抽選の如くに引いていたのが、今回はエレメントランプを使った。あと一つでビンゴになったら「エレメント」と面と向かって言う。忘年会場なので鍋の上でカードを引く。不注意でエレメントを落とすと面倒なことになるので慎重を期す。早く上がれば景品がある。ただし12個の景品を番号で選ぶ。どれがいいかはわからない。おやじギャグカルタもあった。箱には「お金っておっかね〜」と書いてあると言う。で「だから、そこら辺りには、置かんねえ」と切り返した。12名が景品をもらってゲームは終わった。でも「もう一枚だけ、引いてみて」とお願い。やっとCoが出て、自分もビンゴになった。でも景品はない。「瓶ごとどうですか」とビールを勧めてもらってもよかった。
11.12.30

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マンモスは

 約400万年前から地球上に生息していた大型ほ乳類である。おニューではない。そのマンモスの骨に含まれるタンパク質の種類を特定する研究が行われている。これまでは豊富に含まれるコラーゲン、オステオカルシン、他に数種類を見ることができるにとどまっていた。それに対して今回、高感度、高分解タンデムマススペクトルを用いて、毛に覆われたマンモスの骨から抽出された非常に多くの種類のタンパク質の配列が決定された[1]。これは古代プロテオーム[2]とも呼ぶことができる最初の成果でもある。古代のタンパク質を得ることに成功したのは、シベリアの永久凍土にあったため、崩壊を免れたこと、さらに分析方法の感度が高く、温暖な気候で発見された骨から検出できなかったタンパク質も検出できていることが鍵である。なかでもアルブミンを検出できたことである。これによって進化に関わる情報を得ることができる。またDNA以外の生体分子を使って系統発生学の仮説を立てることもでき、すでにDNAが残っていない時代の配列情報の解読も可能になる。10万年前のタンパク質はどうだったのかもわかるかもしれない。マンモスの骨からの成果、これだけでは「すマンモス」。まさに骨のある研究である。

[1] Chemical & Engineering News, 2011, December 5, p. 11.
[2]「タンパク質の集合体」と辞書にはある。proteinsとgenomeの合成語。
11.12.29

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マイコハービサイド

 (mycoherbicides)の話が舞い込んできた[1]。これは菌類を基本とした除草剤である。今回、これを使うことは怪しげであるという米国学術研究会議からの報告書が公表された。たとえば英語でポピー、日本語ではケシ、決して育ててはいけない。ほかに大麻、コカノキなどから不法ドラッグが、コロンビア、アフガニスタン、メキシコなどの国でつくられている。これらを駆除するためにマイコハービサイドを利用することを10年前に、米国政府はコロンビアに要請していた。菌株は個別の植物種あるいはその類似種に限定的に効果を発揮すると考えられていたためである。一方でそれを「フランケンシュタイン菌」「生物あるいは化学兵器剤」であると評するグループもいる。実際に、それらが不法ドラッグ用の穀物を制御しうるかについての科学的データが充分ではなく、またこれらを使うことで他の穀物や有益な微生物、動物にも悪い影響を及ぼしかねないと警告がなされている。実際に不法ドラッグ用の穀物は高価であるため、散布にも危険を伴う。たとえばこれらを育成している農家は、散布する飛行機から防衛するシステムも導入する可能性もあり、飛行機の操縦士は、より高い高度からの散布を強いられるだろう。またマイコハービサイドの使用は、不法ドラッグを育てている国では、生物兵器禁止条約で管理もされている。
 マイコ・・・を使わなくても、マルイコと、おさまればいいのですが。

[1] Chemical & Engineering News, 2011, December 5, p. 10.
11.12.28

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アセトアミノフェンは

 最もよく利用されている鎮痛薬の一つで、パラセタモールとも呼ばれている化合物、N-(4-ヒドロキシフェニル)アセトアミドである。この作用機序の一端が明らかにされた[1]。すなわちTRPA1と呼ばれるカチオンチャンネルタンパク質の助けを借りて、アセトアミノフェンは痛み除去効果を発揮する。実験はTRPA1の欠如したネズミで行われた。TRPA1は刺激物に対するセンサーでもあり、これがない場合には、アセトアミノフェンを投与しても痛みが取り除かれず継続していた。民の痛みの如くである。このイオンチャンネルに関する研究では、ある種の反応性の高いアセトアミノフェンの代謝物、それにはN-アセチル-p-ベンゾキノンイミン[2]を含み、がTRPA1を活性化し、感覚神経の中のカルシウムやナトリウム電流を低下させたことを明らかにしている。また実験動物の脊髄から、TRPA1とN-アセチル-p-ベンゾキノンイミンの安定な誘導体とを検出しており、脊髄は、TRPA1が活性化を受ける部位であると提案している。すなわちTRPA1は脊髄で息づいている。

[1] Chemical & Engineering News, 2011, November 28, p. 35.
[2]キノンを描く。それの片方のC=O部位とアセトアミドから水を取り除いてイミドにした構造
11.12.27

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クリスマスの日

 雪が積もった。そんな予感がしてか、新品の雪タイヤに交換して一週間である。初めは今年版を説明してもらって値段を聞いた。その後、実は同様の性能で値段がお安いみたいな話で、商品が紹介された。商売上手にいい値で購入した。たまにはいいねえ。だからタイヤには大役がある。ドライバーのブレーキに合わせてスムーズに停止すること。それでも橋を走るとブレーキが無礼な動きをする。しかも冷気が吹きすさぶ。こんな日はスピードを出してはいけない。数十分の駐車でもフロントガラスに雪は降ろんとする。ワイパーのスイッチを、わいが入れても雪の重みで動かないときもある。除雪が必要である。諸説あるが、手っ取り早いのは、ともかく手作業である。ただし手がかじかんで、ハンドルを握った後に気合も必要。なまじエンジンをかけて走り出すと危うい。車内も冷え込んでいるので曇りガラスである。これも手で拭く。でもしばらくするとまた曇りだす。曇りはどこまでいクつモリと思ってしまう。無事セレナはガレージに収まった。えれえなあ。

11.12.26

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クリスマスイブ

 いい気分で過ごせましたか。密かに枕元にプレゼントを捧げた人もいるはずである。信じる人のもとにはサンタがくる。村上さんからの贈り物[1]を読了した。冬にはマラソン、夏にはトライアスロンにチャレンジする村上さん。自伝的な一冊だけど、その時々の気持ちの揺らぎ、それぞれの場で実感されたことが表出してきて、生身の人しかもその広がりと奥行きを感じてしまう。多感に、でも冷静に文字になって綴られている。響きが奥まで届いて、刻まれてしまう。「決まったことを、決まった手順で、決まった言葉を使って教えられる教師はいても、相手を見て、相手の能力や傾向に合わせて、自分の言葉を使ってものを教えることのできる教師は数少ない。というか、ほとんどいないと言ってもいいかもしれない」、「そして本当に価値のあるものごとは往々にして、効率の悪い営為を通してしか獲得できないものだ」はその一例である。
 ちなみにイブは胃袋にも優しい一夜でしたか。

[1]村上春樹著「走ることについて語るときに僕の語ること」(文春文庫)
11.12.25

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加古川駅で降りた

 「かっこがわるい」と思われないように改札口を出る。卒業生の出迎えに会社訪問をさせていただいた。20数万人が住む市には、工場も広がる。瀬戸内海沿いなので製品を船で運搬するには好都合だったらしい。今はトラック輸送が増えたという。多目的仕様の反応釜、精製装置などを見学する。お話もさせてもらい、さらに学問ベースの鋭い質問にメンバーのクオリティの高さを実感。この日のスケジュールは完了。今時の研究室の雰囲気も聞かれる。
 で研究室では数日前、数字の形をしたロウソク二本がケーキを飾っていた。4と5でどちらも黄色系。村井君の誕生日にちなんで祝ってくれた。その場に参加できなかった学生さんに45歳であると伝えた。「とても見えないですよ」との言。実年齢ではないので、その通りである。干支を聞かれる。「え〜と」と出てこない。ロウソクでウソツクとしても長続きはしない。でケーキは、下地が大きく、グレープやイチゴで飾られていた。どちらも一期一会である。
11.12.24

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グレーが基調の

 堅牢なビル、JR京都駅北側である。その隣、サンタも伊勢丹に来てたんかの候である。巨大なクリスマスツリーがツーリストの目にも留まる。30数番線まであるこの駅、旅情をそそる。湖西線から北陸本線で富山に通じる。さらに北東へ、新潟、秋田、青森、青函トンネルを抜けて札幌に至る。ただしこの日は、日本海側の荒天のため運転中止。京都の北西部、奈良方面、関西空港に紀伊半島まで走る特急列車が案内表示を賑わしている。特急あるいは急行列車それぞれに固有の名前を持つ。日本独自ではないかと思う。沿線の地名が多い。動物もあるがほ乳類は、自分はまだ聞いたことがない。特急タイガー、レパード、ライオンなどたくましくて速いイメージである。一方でつばめ、白鳥、雷鳥にサンダーバード、しらさぎなど鳥類の名前を冠する列車も多い。ただし鴨、雁という名の列車は知らない。ある日「あひる」が登場するのを待ちたい。車体には笑顔のドナルドダック、中ではマクドナルド販売の記念列車、どうでしょうか。
11.12.23

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コロイド状のハイブリッドナノ粒子

 は様々なタイプの材料が融合したものである。この構築のために、研究者らは有機合成の手法からヒントを得た [1]。ピントきたらしい。ここでは化学変換法を使って、より単純な構造の部品を予測できる順でつなぎあわせる。すなわち複雑な有機化合物の全合成の正確さを導入しようとしている。まずは段階的に反応機構を予測し、有機合成の基盤である概念と類似で、かつ独自の概念を開発、明示し、実際に検討している。しかもナノマテリアルの化学の通常の考えとは違って、化学選択性、位置選択性、カップリング反応、置換基効果も考慮している。これによりたとえば、金−白金−酸化鉄ハイブリッドナノ粒子を、Pt-Fe3O4存在下、金イオンの還元により合成している。得られた金ナノ粒子はPtあるいはFe3O4と融合するかあるいは、粒子の両方の領域に融合するかがランダムではないかと思われたが、実際にはPt領域にほとんどが融合しており、反応の位置選択性を示している。とのことである。
 この方法でのナノマテリアル開発を皆の衆が、待ってリあるかもしれない。

[1] Chemical & Engineering News, 2011, November 21, p. 30.
11.12.22

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フォアグラは

 アヒルや鴨に必要以上の餌を与えて、脂肪肝にさせて、これを人間が食するもので、世界三大珍味の一つである。今もフランスでは年間2万トンのフォアグラが生産されていると、動物の倫理的扱いを求める人々の会から指摘を受けている。いわば「フォアグラに、あぐらをかいているのはいかがなものか」みたいな話である。それはともかく調理の際に脂肪分の減少量が異なることが課題である[1]。たいていの生化学的な研究ではフォアグラの脂質に焦点をあてていた。それに対して代謝酵素が注目され、鴨の肝臓から抽出されたタンパク質が質量分析された。それによれば、脂肪消失が少ない場合には、タンパク質同化作用に含まれる酵素がたくさんであること、これは必要以上の餌を食べることに早い段階で順応していることを示している。一方で脂肪消失の量が大きい肝臓は、酸化のストレスに対して拮抗できるタンパク質の量が多いことがわかった。これらのことから良質のフォアグラができるかどうかが予測できるのではないかと記されている。フォアグラをふぁぐらかすことも難しくなる。またたんに脂肪肝を傍観しているだけではいけないこともわかった。

[1] Chemical & Engineering News, 2011, November 21, p. 30.
11.12.21

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お悔やみ:金正日(総書記)

 金正日は、世界でもっとも引きこもりがちで得体の知れないリーダーの一人で、秘密主義で国際的に孤立した国を統括していた[1]。世界で唯一の世襲の共産主義の統治者である彼は、目に余る人権侵害、核兵器プログラムを続けている点、長距離ミサイルをテストしている点で、批判されていた。父である金日成の死後、権力を継承した1994年当時、ほとんど知られてはおらず、めったに公に姿を見せることはなかった。1987年大韓航空機の撃墜を個人的に命令したと言われていた。韓国メディアは、彼をうぬぼれ屋、遊び人であって、ふわふわしたヘアスタイルと、背を高く見せるためにスポーティな靴を履いていると報道した。一方で彼についての逸話は、この韓国がつくりあげたほど、愚かではないことを示していた。ただし食と酒には目がないことは確かであったようではある。彼と列車でロシアを横断したロシアの特使は、彼が生ロブスターを毎日銀のはしで食していたと報じた。二人は、最も美しくて、知性のある大勢の女性コンパニオンとシャンペンを分かち合った。韓国大統領、金大中とのサミット(2000年)(南北首脳会談)では、ワインをグラス10杯注がれる場面を目撃されていた。またヘネシーVSOPコニャックを好むことも知られている。
記事は続く。その中には、国際的なイベントでの知的な側面、実績、韓国との関係修復に貢献したこと、北朝鮮の飢饉の状況などが報じられている。
 で最後から二つ目のパラグラフ:国際的な批判にも関わらず、北朝鮮が核兵器プログラムを維持する、またアメリカの都市も射程にできる長距離ミサイルの開発とテストを行う、という彼の主張は、彼を「社会ののけ者であり一匹オオカミである」と位置づけ、彼の国を孤立した状態であることを確実にした。2011年12月17日の彼の死(享年69)は、国営テレビで放映された。

[1] BBC News,19 December 2011(http://www.bbc.co.uk/news/world-asia-pacific-10745725)
から
11.12.20

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パーキンソン病のリスクと

 溶媒の関連性が明らかにされた[1]。これまで溶媒にさらされることとパーキンソン病との関連は逸話か?というのが偽らない状況だった。むしろ遺伝子異常がその要因であるとされてきた。それに対して研究者らは、双子で一方はパーキンソン病に罹患し、もう一方はそうではない99組を選び、職業、趣味、さらに環境を検証した、その結果、罹患している双子が、長期間にわたって職業上、トリクロロエテン(TCE)、パークロロエチレン(PERC)を含む六種類の溶媒にさらされてきたことが類推できた。これによって遺伝性の因子を説明しうると同時に、家庭環境、育ちや教育などの後天的なファクターを軽減することも可能にしている。ヘキサン、トルエン、キシレンはリスクの増大とは関連性がなく、TCEのリスクは6倍も高くなることがわかった。PERCやCCl4も影響はあるもののそれほど重大ではない。研究成果はさらに、いわゆるTaClo仮説を指示するものである。それはアミノ酸由来のトリプトアミンがTCEと反応し、1-トリクロロメチル1,2,3,4-テトラヒドロβ-カルボリン(TaClo)が増加し、この神経毒がドーパミン生成の細胞を木っ端みじんにする。人間や動物でパーキンソン病症候群を引き起こす別の分子の構造もTaCloに類似している。なおTCEは環境中、特に地下水にしばしば含まれており、最近、発ガン物質として分類された化合物である。

[1] Chemical & Engineering News, 2011, November 21, p. 8.
11.12.19

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夜明けのスキャットが

 好きやったというH君。絵を書く小学六年生。授業時間を超えても書き続けることを快く受け入れてくれる先生。次の日、先生は「H君は、絵を描きながら、ず〜と、口ずさんでいたなあ」と絵に夢中になるH君をほめ讃えた。そのH君、今年7月時点で「維新の会が圧勝する」ことを予想していた。今は遺品整理も請け負う会社のリーダーである。小さな生き物の繁殖力、それを初めてみたアルバイト学生の衝撃なども話していた。そのワンシーンは映画「おくりびと」にもある。
 で歌に戻る。この歌も含めて12曲が収録されたアルバム「1969」が世界20カ国以上でリリースされ、大ヒット中であるという。由紀さおり63歳でニューヨーク講演が実現する。ある人は「日本語だからこそ、世界の人が感じることができたのではないか、由紀さんの声が優雅な音を奏でる楽器のように耳に入る」とコメントされていた。また1969年当時と2011年の情勢が重なると言われる人もいる。1969と聞いて「1984」(村上春樹著)を意識したに違いないと自分は思った。いずれにしろ、由紀さんから勇気をいただいた。
11.12.18

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1984年インド

 ポバールの殺虫剤製造プラントで、メチルイソシアナート[2]ガスが漏れて、数千人の地元民が犠牲になった。この世界で最悪の工場の事故についての遺産がダウ・ケミカルに陰を落としている[1]。当時はユニオン・カーバイドがこのプラントを所有していたが2001年ダウが購入したが、イメージがダウンしている。2012年のロンドンオリンピックに、スタジアムの回りに張り巡らすラップ1100万ドル分を寄附した。これに対してイギリスの国会のメンバーがダウの環境、倫理、社会的な理念に懸念を表明した。一方、オリンピック金メダリストで政治家でもあったセバスチャン・コーは、こう指摘している:事故が起きた時、ダウは所有者でも事業者でもなく惨事には関わっていないので、よいのではないかと。インドではポバール事故の生存者を代表する団体がロンドンにダウをスポンサーから外すことを要求している。さらにこれとは別にインドの新聞Hindustan Timesは、インドが、US-インドCEOフォーラムからダウの最高経営責任者を外す様に、外交上の圧力をかけていると報じている。

[1] Chemical & Engineering News, 2011, November 21, p. 7.
[2] Me-N=C=Oは現在、入手が困難である。どうしても必要な人はMe-N=C=Sを購入して酸化するといい。
11.12.17

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二つの孤立したガスの塊

 それは星間に昔から存在しているが、そこには重水素より重い元素が含まれていないことがわかった。これまで全てのガス星雲は、ヘリウムより重いガスを含み、このことは、それらが一時は星が誕生する過程の部分で、最初から存在する軽い元素が融合し、より重い元素が生成していることを示していた。一方、ハワイのマウナケア山の頂上にあるKeck I望遠鏡にある分光計で星雲を観測していたところ、新しい星雲が発見された。それはスター誕生には一切関わっていない、ビッグ・バンから20億年たった光だった。すなわち水素と重水素の存在しか推測できなかった。これにビッグりしたカルフォルニア大学サンタクルーズ校の研究チームのリーダーであるM. Fumagalliは「今回の発見は、ビッグ・バン理論によって予測された、最初から存在するガスの組成と完全に一致する初めての証拠である」と述べている。
 ここでは、ガスの塊の研究がたまりなく面白い。

[1] Chemical & Engineering News, 2011, November 14, p. 35.
11.12.16

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DIAL-A-は

 電話でサービスを申し込むことができるものである。たとえばDial-A-Storyは童話を朗読してくれる電話サービスで、ここにダイヤルするとイヤガル子供たちも穏やかになるらしい。今回はDIAL-A-MOFである[1]。すなわちナノ多孔性の金属有機構造体の設計を迅速に行うコンピュータを使った方法が開発された。その構造体はガス貯蔵、化学分離、触媒さらには薬物輸送に利用することができる。すなわちMOFの部品をつなぎ合わせるアルゴリズム(問題を解くための数学的な手順)が開発された。ただしアルゴリズムとアルゴンは基本的に関係ない。ここでの部品は金属クラスターと有機置換基のつなぎ合わせの部分であり、それらのベストな組合せがアルゴリズムに従ってリズミカルに計算される。まず事前に選んだ102の部品からおよそ138000のMOFが、高圧・室温条件下でのメタン貯蔵へ応用可能なものとして設計された。これには三日間の計算が必要だった。ついで計算された孔サイズ、表面積、メタン吸着容量が計算され300に絞り込まれた。最後にこれらのうちの一つを合成したところ、目標とする貯蔵量を10%上回る材料だった。このDIAL-A-も偉大やらあ。

[1] Chemical & Engineering News, 2011, November 14, p. 35.
11.12.15

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田原総一朗さんが

 宮沢喜一元首相から聞いたことを「こうせつと仲間たち(12.13)」で話す。

1940年、学生だった宮沢さん、交換留学制度でアメリカに行く。そこでアメリカの学生たちは「今度起こす戦争、アメリカは間違ってるよ。イギリスもいんちきではないか」などと議論を始めた。なんだか変な国に来たなあと感じた宮沢さん。当時の日本では「戦争反対ということを言うことはできなかったし、それ以上にそんな発想すらなかった」でもしばらくして宮沢さん「こんな国と戦争しても勝てるわけがない」と思われたらしい。田原さんのコメント「この違った意見を言える国(今は日本もそうかな)をなくしてはいけない」などだった。

ちなみにこの話の前には、全共闘のことも話題だった。ついで田原さんのリクエスト曲「神田川」が流れた。その世代には「神田川」で情景がうカンダはずである。「三畳一間の下宿に暮らす二人、銭湯に行く。一緒に帰ろう。でも風呂上りの時間差(男の長風呂ね)で、髪の毛が冷え込んでしまう。」

11.12.14

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アンモニアの主たる用途は

 肥料の原料である。加えて洗浄剤、冷却剤や他の含窒素化合物の原料でもある。その合成は1900年初期に開発された窒素、水素を用いたハーバー・ボッシュ法。最もよく利用される触媒は鉄と促進剤としてカリウムを組み合わせる。鉄表面に窒素が化学吸着し、窒素の三重結合が緩み、ニトリド(N3-)が生成する。ただし鍵となる反応機構の詳細、たとえばこれに関わる鉄原子の数やカリウムの役割は定かではなかった。今回Fe(II)ジケチミナート塩化物錯体、そこでは二つのFe(II)を塩素が架橋しているが、が合成され、窒素と強い還元剤であるカリウムグラファイトとの反応が行われた[1]。その結果四つの鉄を含む鉄ビスニトリド錯体が生じた。ここでは一つのニトリドは二つのFe(III)と一つのFe(II)に配位している。もう一方のニトリドも先の二つのFe(III)に配位し、四つ目の鉄はカリウムと塩素イオンの架橋を介して結合している。ここでカリウムグラファイトが鉄をFe(I)に還元し、これが窒素分子に電荷を供与することでN-N結合が弱まり、ビスニトリド錯体を与えると類推されている。ニトリド錯体も色とりどりである。さらに錯体中の三配位であるFe(II)が水素の結合を開裂してアンモニアが得られる。現段階ではこの錯体は触媒としては回らないが、このFe(II)ジケチミナート錯体の化学は、含窒素化合物合成の新しい経路を導く可能性が指摘されている。
 ジケチミナート、じみナ〜ト思わず、みな〜と一緒に可能性を探求してみましょうね。

[1] Chemical & Engineering News, 2011, November 14, p. 5.
11.12.13

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折り紙を基本にしたマイクロ流体工学

 ハーバード大学G. M. Whitesides先生らは以前、紙を使った微小流体工学素子を三次元で作成した[1]。これは医療用診断ツールとして利用できる。素子は微小流体のチャンネルと貯蔵できる部位が、疎水性フォトレジスト材料あるいはワックスを利用してペーパークロマト用の紙に、パターン化されている。単価も安価らしい。水溶性のサンプルは、疎水性の紙のチャンネルを毛管現象によって移動する。そこで一滴の尿を流すことでグルコースやタンパク質を比色分析によって検出できる。このハーバード法は個別の層を連続的にパターン化し、それらを両面テープで積み重ね、レーザーで穴をあけて層の間をつないでいる。今回テキサス大学で開発された素子は、定量蛍光測定を用いて、一枚の紙のシート上でパターン化し、それを折り畳み必要な積み重ね構造をつくり、同様の効果を得ている。テキサスチームはさらに化学、生物学的な機能をこの折り紙分析素子(oPADS[2]と呼ばれている)に集積したいとのことである。
 いずれ折り紙付き技術になることを拝みたい。

[1] Chemical & Engineering News, 2011, November 7, p. 24.
[2] Origami Paper Analytical Devices
11.12.12

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実行委員長を

 ねぎらった。でも実際には、なじみのお店に連れて行っていただいた。口頭発表にも多くの申し込みがあって、主催者の研究室からの口頭発表は遠慮された。それでも時間短縮も強いられて、特別講演五件の時間設定も配慮された。様々なせめぎあいがあったに違いない。お陰でこの分野の幅の広さとそれぞれの中身の濃さに圧倒された。中でもこれほど刺激を受けた特別講演が組まれたのは、初めてかもしれない。担当学生の対応の心地よさが、懇親会でも紹介された通りの討論会だった。で、ねぎらいに戻る。達成感と安堵感の中、香箱ガニはズワイガニの雌らしい。「ズワイガニ食したなんてズルイワイ」というコメントもあるかもしれない。ただしカニの名前は水揚げする場で異なる。松葉、越前など、事前に知っておいてもよい。また雌の漁は一月十日までらしい。懇親会の地酒は自ら足を運んで選定された。全体の経費、会場の照明費の交渉など、話はつきない。行きつけの店に落ち着く。最安定な基底状態である。金沢に生まれ、地元をこよなく愛される先生の締めは「北の都に秋たけて・・・」1887年明治政府が設立した旧制第四高等学校の寮歌だった。

11.12.11

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知恵のかたまり

 チエノアセン、チエノチオフェン、分子軌道の形状と分子パッキングの大切さ。ショッキングで壮大な講演だった。硫黄原子を組込むとHOMOはその部分に広がってもいいはずであるが、構造によってはそうはならない場合もある。光電変効率と移動度、どちらも10を超える有機半導体を目指す。合成の容易さとその収率の高さ、安定性の高さも課題である。半導体にはP型、N型があるけど、有機化合物は基本的に、電極によってどちらにもなり得る。低いHOMOレベルがP型としてよいらしいけど、低すぎてはいけない。今年のChemistry of Materials誌に、有機半導体分野は2015年には50億ドル産業になるという予測があったらしい。なので世界中が開発競争に参画している。それでも新反応、新構造があってこそ新材料が誕生する。基礎化学の重要性がここでも強調されていた。50分程の講演、龍宮城にいた気分である。自分は浦島太郎や、しまった(ろう)と実感してしまった。
11.12.10

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生体内での活性種

 について、生化学者は様々な化合物を描く。一方で、有機化学の視点では「そんなのありかな?」というものも多い。そこで生体内反応を解明するとともに、通常は不安定で扱えないとされている活性種を観測するために立体保護の手法が使われる。いわば生化学に対して「これはあなた方の想定しているモデルを安定化したものです」という標準物質も提供しようという研究である。ただし嵩高ければよいというだけでは不十分である。活性種が鎮座したり、時には反応できる適度な空間も必要である。その中、夢見る研究者(ドリーマー)らはデンドリマー様式のお椀型部位を開発した。ただしこのお椀で研究は終わらん。それを使ってRSeNOを始めとする活性種を単離し、生体反応のモデルも達成している。1980年後半頃からNO(一酸化窒素)やHNO(ニトロキシル)の生体内での重要性が指摘され、それに関連してRSNOやRSNO2に関する研究も盛んである。ただしこれらの基本的な有機化学は1970年代後半から、大饗先生らのグループによってなされたこと、さらには基礎化学の重要性も強調されていた。
 NOが反応した?! YESです。

11.12.9

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金沢駅を降りて

 音楽堂邦楽ホールの方角へ向かう。普段は和楽の演奏なども行われる会場で、典型元素化学のお話を聞く。会場の上方には提灯が吊られている。それにつられて上ばかりを見ていると講演は聴けない。シクロペンタジエンのメチレン一つを鉛原子に置換えた化合物、さらにそのモノアニオンやジアニオンの合成、鉛だけに重みのある内容である。また光照射下でのテルル化合物を使った室温での重合反応。テルル化合物のパフォーマンスの高さが強調される。そこでテルルが照れてるかは知らない。一般講演の多くは、自分自身が興味を持った未開拓な分子について、合成経路を考案し、実際の合成、構造、特性、動的挙動を解明する。さらには分子軌道計算で、その性質も理解しようという流れである。しかも深くて奥行きの広い発表ばかりに圧倒される。試練を乗り越えてシリレンに挑戦している。日頃は見れんゲルミレンの化学、含テルル化合物が強いリン光発光を示す。強度と寿命もすばらしい。なのでさらなるリン光発光の向上に、銀行も興味を持つに違いない。
11.12.8

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ヤークシャット先生に

 ようや〜くお会いできてシャッキトする。とは言えホテルのロビーでスタンバイされていた。京都から米原、さらには「しらさぎ」にて岐阜まで移動。日本の洗練された鉄道網を絶賛される。ドイツのそれも高いレベルであると思っていたけど雲行きが怪しいらしい。鉄道会社の株を出すかどうかが議論になっていて、いわゆる儲からない路線や乗降客の少ない駅の閉鎖が続いているらしい。
 「学生は大学へ授業料を払っているのか」と聞かれる。年間60万円強で、入学試験もある。センター試験でのリスニングについても話した。その制度が続く国であることに驚かれた。これに対してドイツでは入学試験はない。学部によっては高校時代の成績が、ある一定以上であることを求められるだけである。入学定員もリジッドではない。数年前の一年生は60名ほどだったのが、今は250名ほどで、その授業を週三回担当されている。ほぼ一週間の外遊のために、講義日変更のアレンジにチャレンジして、それを大学に提出、承認を得なくてはいけないらしい。講演の最後にはドルトムンドのムードに、香川選手のことも、お伺うかがわいした。
11.12.7

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朝から研究室では

 ゼミをやっていた。三年生の授業のひとつらしい。そこの学科では、合成経路の考案、用いる薬品の調査などを行い、それを発表するプログラムがあるらしい。他の研究室へもご挨拶した。学生時代このキャンパスには、安いけど薄暗い雰囲気の食堂があった。今はない。替わって15階レストランで昼食。午後は講演の機会も得た。「聴衆が多くないので気楽に」というはずだったのが、たくさんの方々がスタンバイしていた。先輩の先生方、気鋭の先生方に学生さん。緊張してかパワーポイントが立ち上がらない。「立ち上がれ!」あしたのジョーにあったような台詞を念じるもマイペースである。別のパワポを担保しておけばよかったと反省する。開始予定時刻から20分ほど遅れて始めることができた。たくさんの質問もいただいた。その後、昇華精製装置を紹介してもらった。先々代の頃に導入されたらしい。それでも老いることなくオイル拡散式減圧システムが稼働していた。しかも拡散式は隠さんようにガラス製で透明だった。
11.12.6

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アジリジンは

 窒素原子を含む三員環化合物である。一般的にはアルデヒドとアミンとからイミンを導き、それにジアゾ化合物を、光学活性な触媒存在下で反応させて、光学活性体の合成を行う。ただしこの方法ではイミンを先に調製する必要があり、枝分かれしていない脂肪族のイミンでは特に、触媒を不活性化する可能性があって、せっかくのイミンの意味がない。しかもその精製も簡単ではない。そこで、今回アルデヒドとアミンとジアゾ化合物を一挙に加える三成分ワンポット法が開発された[1]。反応溶液には触媒量の光学活性ジオールとボロキシン(B(OPh)3を過剰量加える。でも容器がキシンだりはしない。系中ではキラルなボロキシネート触媒が発生する。これによって、従来法では合成するのが難しかった直鎖脂肪族誘導体も導くことができ、そのユニットを有する天然物、それらの多くは抗菌性も示すが、の合成へも応用できる。アジリジン合成法も、ジリジリンと進歩している。

[1] Chemical & Engineering News, 2011, November 7, p. 25.
11.12.5

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12月も4日です

 「し忘れた、ことに追われる、師走かな」自作の三流な川柳である。でその一つ、急ぎクリスマスカードを出した。海外への発送なのでしばらく日数も必要になる。年賀状が年末に届けられると同様に、こちらは25日以降に配達では、少々間が抜けたことになる。そこでまず生協に行ってカード購入しようとした。でもどこにもない。担当の方にお聞きしたところ、倉庫にはあるのだけれど、まだ陳列していない、12月になったらと言われたので、改めて出向いたけどやはりなかった。別のところで購入する。一言メッセージを何にするか、ない知恵を絞り出す。メッセージは誠実が第一である。発送したあとWikipediaには様々な言語での定番の例にあるのに気がついた。ついで切手を貼る。横長なのに、左上に切手を貼ってしまった。調べると横長は右上、立長は左上にと書かれていた。思いきって、切手をはがそうとするができない。やむなく別の封筒に移動してなんとか投函できた。十日ほどすれば受け取ってもらえるかな。
11.12.4

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1967年10月

 スペンサー、長池、森本のクリーンアップだったように記憶する。パリーグ覇者が、強くて真摯だった巨人にチャレンジする。米田、梶本という超エース級のピッチャーを擁するもシリーズを制覇できない。白黒テレビにかじりつき、最後には体操すわりをしながら悔し涙を流す。足立投手の活躍が救いだった。その次、その次の年、正垣選手も活躍するも敗退。40番台だったかの背番号を背負った福本選手を初めてみた。なんと足の速い、身長の高くない選手かと思った。奇妙な投法やけど打者を抑える山田投手にも目を見張った小学生、中学生時代。それが西本幸雄監督率いる阪急ブレーブスだった。阪急のイメージといえば小豆色の電車に、歌劇団のイメージがかすかにあっただけである。地元球団とは言え、パリーグの試合の放映はない。スコアも新聞のすみっこ(あ)にしかなかった時代である。その監督が91年の生涯を閉じられた。往年の選手たちがお通夜、告別式に参列されていた。しばし往事が甦った。
11.12.3

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二種類の金属ハロゲン化物を

溶液に溶かす。この二つは溶液中ではランダムに存在しているはずである。そこに還元剤を入れると、それぞれがゼロ価の金属になって析出する。異なる金属が混ざりあうことはなくって、それぞれの村社会をつくって集まる。たとえば周期表でPdを挟んだRhとAgである。室温での反応はRh村とAg村をつくる。ここでむらむらしてはいけない。つくりたいのは、それぞれが一原子ずつ混ざり合ったナノ粒子である。その結果、Pdと同様の機能さらにはそれを超える機能が発揮されるのではないかと、研究室に配属された学生さんに「RhとAgを混ぜて」と研究テーマを出されたらしい。三年間の歳月を要した結果、それぞれのハロゲン化物を200℃に加熱した溶液中で、高沸点なアルコールを還元剤として使ったところ、期待の粒子が出来上がった。Pd同様、それを超えるあるいはそれ以下の性能を示すこともわかった。この手法は周期表のすべてに広げることができる。ただし今回のRhみたいに最も高い元素では投資家の襲撃は受けないで済むらしい。周期表で一つおきや二つおきの元素、しかも安いもの同士、さらには国内資源として潤沢なもの同士の組み合わせができるとすばらしい」ということも含めた講演を拝聴した。現代版錬金術(alchemy)に歩けんみ〜くらいの衝撃を受けた。
11.12.2

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二つの触媒サイクルを

 縁組みさせることで、室温でC-Hアリール化が達成された[1]。すなわちPd触媒による反応と光を使う反応である。この融合は広範囲に及ぶ概念であり、医薬品や材料合成のためのC-H活性化の化学の力量を拡大しうる。アリール−アリール結合は、どこにでもアリウル基本的な結合であるが、これに対するC-H活性化の経路は酸性溶媒や高温あるいはこの両方が必要である。それに対して2005年にその研究者らが開発したC-Hアリール化を再検討したところ、辛うじて室温で進行するが、アリール化剤を変更することでより活性なアリールラジカル経由の系を実現した。温和な条件でのラジカル種の発生は、Ru(II)ビピリジン触媒をPd触媒プロセスに加える。さらに卓上蛍光灯で光を照射した。室温反応は、従来法では反応条件でオキシムはもたず、惜しむことになっていたが、ここではその共存も可能にしている。研究者らはすべての種類のラジカル種と反応活性種は光触媒によって発生させることができ、これらをPd触媒のC-C結合形成反応と組み合わせると、多くの新しい合成プロセスが出来上がると述べている。
 奇しくも研究室の学生さんも取り上げていた。

[1] Chemical & Engineering News, 2011, November 7, p. 10.
11.12.1

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