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大抵のグリコシル化は

 グリコが知るかどうかは知らないけど、一つあるいはそれ以上の糖鎖置換基でペプチドあるいはタンパク質の翻訳後修飾であり、糖鎖と、アミノ酸側鎖にある窒素あるいは酸素との連結を含む。S-連結のグリコシル化では、糖鎖をシステインの硫黄原子と連結させるが、この例はまれである。S-連結のグリコシル化を触媒するわずか二つの酵素が同定されていた。それに対して今回これを触媒する第三の酵素が同定された。しかもこの酵素は。S-連結、O-連結のいずれをも触媒することができる最初の触媒である。酵素Thusは、土壌細菌で見つかり、抗菌性のペプチドのシステインとセリンの両方を糖鎖に結合させることができる。加えて、酵素は他のグリコシル化も達成できることも示された。S-連結のグリコペプチドは、O-連結のそれよりも酵素分解に対して抵抗性があるため、この酵素は、既知のO-連結のS-連結類縁体合成に利用できるのではないかと、期待されている。新種の酵素で新しい構想も湧き出る。

[1] Chemical & Engineering News, 2014 Jan. 6, p. 20.

DOI: 10.1021/ja411159k

14.1.24

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