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大気化学の分野で

 亜硝酸(HONO)は重要な役割をしていることは以前から知られていた。それに対して、その異性体であるニトロシルO-ヒドロキシド(HOON)の存在を、大抵の研究者らは、不安定性のため、想定していなかった。たとえば計算化学の分野でも、低温での可能性を提唱する程度であった。いわば「HOONか、ふ〜ん」みたいに。それに対して天体物理学の研究者らは、以前検出できていなかった分子を単離し、それがこれまで発見されている分子の中で、最も長い酸素酸素結合を有することを明らかにした[1]。すなわち一酸化窒素(NO)と水蒸気、ネオンの混合物に放電し、冷却するという超音速拡大という方法で、トランスのHOONを発生させた。この化合物のO-O結合は1.9Åで、酸素のO=O1.21Åより長く、さらに過酸化水素で見られる一般的なO-O結合(1.45Å)よりも32%も長かった。ハーバード・スミソニアンセンターでの成果、ここまでは「すみそうにないあん」なあ。

[1] Chemical & Engineering News, 2013 Dec. 23, p. 12.

DOI: 10.1126/science.1244180

14.1.22

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