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リン原子は

 周期表では、窒素原子のすぐ下に位置するけれども、二つの元素化学的な挙動はかなり異なる。そんな振る舞いはするまいと思っても、実際には進行する場合もある。たとえば、オキシドを形成する場合である。窒素原子では容易に直線状のNO, NO2, N2Ox (X = 1, 3, 4, 5)を形成する一方で、リン原子では、かご状のP4O6, P4O10を形成する。単純な酸化リンであるPOPO2はかなり反応性の高い化学種で、気相や極低温で研究されているだけだった。それに対してジョージア大学から、上出来やという成果が発表された。N2O4のリン類縁体であるP2O4を安定化する方法が報告された。嵩高いN-複素環カルベン配位子で、N2とは違って、短寿命化学種であるP2をてなずけて、安定化させ、そこからP2O4を導いた。これによって酸化リンの化学を探索することが可能になること、また含リン分子の合成へも利用できると、研究者らは述べている。二リン(P2)のこと、二輪車に乗っても考えてみよう。

[1] Chemical & Engineering News, 2014 Jan. 6, p. 21

DOI: 10.1021/ja411667f

14.1.30

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