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2014年11月

学術論文を投稿する

 カバーレターの日付「大安」がいいあんと選んだ頃もあった。ただし当時は、先方に到着するのに一週間以上必要だった。今ではWeb投稿。誰かは「言え」ないけど、そのreceivedの日付にこだわっておられる研究者がいる。結婚記念日、子供が生まれた日など。とりわけ誕生した日は、唯一の日である。誕生予定日までにすべての必要文書を整える。書類不備でeditorial officeでの受理が保留、rejectされても、このもくろみは泡と消えてしまう。最高のパフォーマンスで自信作に仕上げる。陣痛が始まった。Web投稿は手続きが多い。ほとんどすべてを終えて、病院の片隅で知らせを待つのもよい。誕生の知らせを聞いた瞬間、submit確認ボタンをおして投稿完了。後にacceptの知らせ、表紙を飾ることもできた。論文内容をシンボリックに描くと同時に、家族だけが理解できるメッセージをそっと添えて誕生のプレゼントにもなった。ありゃあ、よくみると受理日が一日ずれていた。実際は、時差も考慮して、皆さんチャレンジしてみませんか。

14.11.30

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夕べも

 宇部新川にいた。新大阪からおよそ4時間、「とらぬタヌキの皮算用」ならぬ山陽新幹線で新山口まで移動。あみだくじの曲線が如くに移動できる、山陽本線の支線に入る。駅前のレトロな雰囲気。そこで第41回有機典型元素化学討論会が開催された。直線距離は遠くないものの6時間ほどかけて松山から参加された先生もおられた。明治に入る前、長州の5名の若者が英国に留学した。University College London で学んだという。最初に教えを仰いだのが、Williamson先生だったらしい。かのエーテル合成、塩基性条件下、アルコールとハロゲン化アルキルを取扱う。実際に、伊藤博文さんらがそれを学んだかは知らない。でもアルコール飲料を口にしたに違いない。戻って宇部「獺祭」が並ぶ日本酒コーナー。参加者も並ぶ。「獺祭。くだっさい」と言って所望する。フルーティーな香りに味わいが、のど元を潤す。翔ぶが如くに消費された。その後日本酒「五橋」の周りが盛況、余興は無用だった。

14.11.29

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原子移動ラジカル重合

 あるいはATRPは、接着剤やコーティングに利用される高分子をつくる一般的な方法である。これによって、スチレン、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル、アクリルアミドや他のビニルモノマーを、従業員が、重合させることができ、均一な鎖の高分子を製造できる。ただしこの反応は、銅、ルテニウムあるいは鉄などの金属触媒を必要として、これが高分子に混入する可能性がある。その中、ダウ・ケミカルとカリフォルニア大学サンタバーバラ校、コーネル大学の共同研究チームは、金属を使わない方法を開発した[1]。有機化合物である1,10-フェニルフェノチアジンを用い、光が重合を開始させる。金属を使わないことに加えて、重合過程が光のオンオフで制御できる。「環境調和型有機ATRPプロセスによって、多くの新しい可能性を思い描くことが出来ると同時に、有機化学における光レドックス系にも、しっかりと、関心が寄せられるに違いない」と研究者の一人であるHawker先生が述べている。ほうか〜。

[1] Chemical & Engineering News, 2014 November 3, p. 40.

DOI: 10.1021/ja510389m

14.11.28

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ケトンやアルデヒドの還元で

 アルコールを導く反応は、遷移金属触媒や量論量の反応剤が必要である。それに対して金属を使わない触媒的還元反応が二つのグループから報告された[1]。反応は、いわゆるfrustrated Lewis pairs (FLPs)を使う。これは立体的に嵩高いルイス酸とルイス塩基を共同触媒として用い、水素のような小分子を活性化し、不飽和有機化合物を官能基化できる。通常、水素還元は、金属触媒なしでは、いかんげん」な反応であった。それを今回は使わない。ルイス酸であるB(C6F5)3とルイス塩基である1,4-ジオキサンを溶媒としている。水素を加えるだけで、カルボニル化合物の還元に至る。二つ目の報告は、FLPsの概念を2006年に提案したStephan先生らのチームからで、B(C6F5)3とジエチルエーテルの組合せである。反応のポイントは、弱いルイス塩基を溶媒として選択したことで、これによって短期的に発生するプロトン化された中間体の水素結合をチューニングしヒドリド移動を達成できる点である。ヒドリド源も、よりどりみどりになってきた。

[1] Chemical & Engineering News, 2014 November 3, p. 8.

DOI: 10.1021/ja5088979; DOI: 10.1021/ja5088979

14.11.27

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三電子結合は

 新品であろうがなかろうが、神秘的であると言われれば、確かにそうである。結合様式は、ある原子上の電子対と、パートナーになっている原子の孤立電子との間の共鳴として考えられる、いわばラジカルカチオンである。π系の非局在化した電子を含む例として、複素環に硫黄原子を含む結合が確立されている。ただし電子は二つの硫黄原子の間のσ結合に局在化している例は、今日まで明らかにされていなかった。その中今回は、ナフタレンの1,8位がフェニルスルファニル基(PhS)で置換されて、しかもこれら二つの置換基が近接している化合物において、三電子σ結合が結晶構造解析によって解明された[1]。硫黄原子が関わる三電子σ結合ラジカルは、有機反応やバイオ化学プロセスにおける鍵中間体であり、材料化学でも重要な役割を果たしていることから、興味が持たれる化学種である。何時間もかけて難事んを乗り越えた中国Nanjing大学からの成果である。肝心の内容も理解してね。

[1] Chemical & Engineering News, 2014, October 27, p. 25.

DOI: 10.1021/ja507918c

14.11.26

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自閉症は

 遺伝を含む様々な要因で引き起こされる。その遺伝学の詳細の解明の進歩とは対照的に、症状の改善を可能にする有効な分子は未だにほとんどない。そんな中スルフォラファンが治療に利用できる可能性が示された[1]。スルフォラファンは酸化ストレスやミトコンドリア機能性障害を含む様々な生化学的な脅威から細胞を守る。これらの生化学的な異常性と自閉症の症状とは関連がある。また以前に自閉症は、少なくとも30%の人が、熱がでると症状が緩和されることが明らかにされていた。熱とスルフォラファン、どちらも細胞のストレス応答に含まれる熱ショックタンパク質の生産を刺激する。加えてスルフォラファンは無害であることから、13歳から27歳の男性29人に18週間、服用してもらった。その結果、社会的な交流、口頭でのやりとりにおいて改善された。一方で服用を止めると改善が見られず、以前のようになった。ちなみにスルフォラファン、ブロッコリに、こっそり入っている有機硫黄化合物(S=C=N(CH2)4S(O)CH3)である。

[1] Chemical & Engineering News, 2014 October 20, p. 11.

DOI: 10.1073/pnas.1416940111

14.11.25

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携帯電話

 そういう柄やんけ〜ということで未だに「ガラケー」を使っている。取り立てて電話があるわけでもなし、緊急のメールがくるわけでもない。それでも「困った、明後日から地元を離れるのに」と思った。この日の自分の行動を思い出す。昼なに食べた。そのとき携帯はあったか?朝出向いたところに電話。これは携帯からではない。「落とし物は届いていませんが」大学の部屋で落としたのではないかと家に電話。携帯に電話してほしい。でもだいぶ待っても、バイブな音は聞こえない。聞けば「電波の届かない場所にいる」というメッセージが発せられて直ぐに切れるとのこと。誰かが持っていったか。ブレザーの胸ポケットに入れていたはず。ただしこの日、昼間の暖かさで、それを脱いで車の中に置いた記憶がある。運転席辺り、助手席辺りを見渡せども、姿は見えず。気配もない。ほとんどあきらめかけて、後部座席も確認するもここにもなし。とそのとき、静かに座る携帯をスライドドア付近にて発見。「こりゃあ辛いど」と携帯を気遣った。今回は、携帯で手痛い目に遭わずにすんだ。

14.11.24

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「先生」

 海外から来られた先生が、しばしば使うようになった日本語。Professor〇〇より、〇〇先生のほうが、仰々しくない感じ。でも言葉の由来は随分違う。漢字が意味すること、肝心な語源を説明するのは難しい。何せ自分自身が不案内である。この日の先生、漢字に興味がある。10程度は覚えたという。最も単純な漢字「一」横に一本、縦に三本でriverI know the kanji of mouse!  寝ず(み)に考えても鼠、自分は書けない。Square bracket(四角)mouthか。手薄なリスニング力がばれた。車で移動中、山、so many mountains?という。討入りの時の合言葉か?確かに道路上の表示、岐阜が多い。「その山を二つ縦に重ねた漢字の意味は?」やましい?違う。しばし考えて「出」go outに至った。中国語との違いにも興味あり。すべてが漢字の周期表。中国では外来語すべてを漢字に翻訳する。コカコーラの瓶も漢字表示。Really! コロラド、フォートコリンズも、懲りんずに漢字にしているはず。incredible!!

14.11.23

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コリアンダー

 コリャアナンダー、香辛料。タイ語でパクチー、博打ではない、パくっと食っちまえと口にすると独特の香りが口一杯に広がる。Wikipediaによれば、その風味は、ピネン、リナロール、ノナナール、デカナールなどに由来とのこと。匂いもでかな〜る、和名かめむし草。確かにアルデヒドを口に運んでいる。ベトナム料理の生春巻やフォーにも添えられる。「ほ〜」ではない。フォーの形状はきしめん同様。ただし米粉が使われている。出汁は醤油ベースとは違う。お任せでお願いすると、海鮮、ビーフ、ネギ、加えてパクチーもトッピングされるので、最初の一口で「これ名古屋ではない」と判断できる。そこにグリーンペッパーあるいはレッドペッパーが添えられたときには、それを慎重に避けなくてはいけない。グリーンをオクラかと思って食した5秒ほどはオーケー。でもその後、得も言えない強烈なホットさが口の中を駆け巡る。パクチーはそれを緩和しない。「サイゴンビール」にも荷が重い。でも最後の日は、それをいただいた。

14.11.22

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溶液中のカルバニオンは

 大きなイオン、イオンペアあるいはイオン会合体として存在し、陰電荷が広がっているか、極性溶媒分子で取り囲まれているか、水素結合によって安定化されているかである。それに対して今回のカルバニオンは、安定化なしに、がんばりおるんである[1]。小さなむき出しの炭素陰イオン(small naked carbanions)と呼ばれる化学種は、10員環エンジインを出発化合物としてBergman環化によって、p-ベンザインジラジカルを与える。このジラジカルはDNA損傷を引き起こすため、抗がん活性を示す天然のエンジインでも発生すると推定されている。これに対してここでは、ヨウ化物イオンを加えた。八日どころか短時間でアリールアニオンを与えた。ナノ秒の寿命のこれは、水、アセトニトリルあるいはDMSOからプロトンをもらって、1-ヨードテトラヒドロナフタレンに至る。合成化学や材料開発よりも、物理有機化学の点から貴重な発見であるとコメントされている。[naked]の意味、ねえきっと調べてみてね。

[1] Chemical & Engineering News, 2014 Oct. 20, p. 9.

DOI: 10.1021/ja507517g

14.11.21

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大洋に居住する

 海綿動物、イケメンかどうかは知らない。ただこの動物が生産する複雑な分子は、最も勇敢な有機化学者にとってさえもタフな標的の一つである。あるいはそれらは、人間より、より高度な合成スキルを有しているかもしれない。今回三種類の関連する海綿アルカロイドであるsceptrinageliferinmassadineの絶対構造が以前提案されていたものとは異なることが報告された[1]。大抵の天然物ファミリーは、すべて同じ立体化学であるか、混合物かのどちらかである。その中ここではsceptrinageliferinが三つの研究チームの共同で合成され結晶化された。その結果、天然物とは逆の立体化学、ギャグではない、であること、これら二つの立体化学とmassadineとが異なることが判明した。ただし海綿動物がどのようにこの分岐をするのかは定かではない。可能性の一つとして、sceptrinageliferinでは、一電子移動を含む酸化的な反応が生合成経路で存在することが示唆されている。生合成経路の整合性の検証の成功に、乞うご期待である。

[1] Chemical & Engineering News, 2014 Oct. 13, p. 25.

DOI:10.1126/science.1255677

14.11.20

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フッ素原子の

 有機化合物への導入は通常、有害な量論量の反応剤を必要とする。それに対して二つの、より温和な方法が報告された[1]。どちらも触媒的クロスカップリング反応を利用している。一つは、NiまたはPdが触媒する反応 [2] で、官能基化されたジフルオロメチルハロゲン化物とアリールホウ酸を使い、アリールジフルオロメチルホスホン酸、アリールジフルオロ酢酸や、アリールジフルオロメタンなど、アリールが、かな〜りあり〜るである。もう一つの方法 [3] は、Pdが触媒し、アリールあるいはヘテロアリールハロゲン化物と、ジフルオロケトンあるいはトリメチルシリルアセトアミドがクロスカップリングし、ジフルオロメチルアレンやアリールジフルオロアセトアミドを与える。これらの方法は、メディシナル化学でも重要な、代謝的に反応しやすいベンジル位にフッ素原子を含む合成部品分子を調製できるオプションとして利用できる。それでもオークションにかける必要はありません。

[1] Chemical & Engineering News, 2014 Oct. 13, p. 25.

[2] DOI: 10.1002/anie.201309535 and10.1002/anie.201405653

[3] DOI: 10.1021/ja501117v and 10.1021/ja508590k

14.11.19

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多層カーボンナノチーブ(MWCNTs)

 あたったら痛そうかどうかは知らない。ただしこれは長くて繊維状であるため、吸入した場合に、動物の肺組織に長い間、とどまる可能性がある[1]。これによって、アスベストと同様に、肺の炎症や繊維症を引き起こしうる。そのため工業上や生物医学におけるナノチューブの応用が増加するに従って、人への影響についても考慮しなくてはいけない。これまでの研究では、カーボンナノチューブに水溶性有機鎖を取り付けると、この毒性を軽減できることが示されていた。一方今回、原子層成長法によって、MWCNTsが酸化アルミニウムでコーティングされた。得られたナノチューブを投与した人の細胞では、そうでないものより、ある種の免疫物質の量が低下していた。ネズミによる実験では、肺の繊維症の抑制は見られたが、肺の炎症については、差異はなかった。「酸化アルミによるコーティングで健康リスクを排除することはできないものの、低減はできる」とコメントされている。「酸化アルミの改良にも、参加あるのみか」

[1] Chemical & Engineering News, 2014 Oct. 13, p. 25.

DOI: 10.1371/journal.pone.0106870

14.11.18

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硫化スズ

 安価で、有用な電子特性が潜在するために、光起電装置などの応用分野で、見込みのある候補である。広報がそう伝えるかもしれない。ただし半導体としてもまだまだなレベルあるけど、これは高純度な硫化スズをつくる方法のためである。原子層成長法、熱・電子ビーム蒸発法のようなフィルム作製法は、労力とコストがかかる。かかる折に、研究者らは、高純度硫化スズフィルムを、低温溶液相を使った単純な方法で調製できることを報告した[1]。研究者らは、粉末の硫化スズをエチレンジアミンと1,2-エタンジチオールの混合溶液に50 °Cで溶解させ、これをガラスプレートや他の担持できるものにスピンコートした。フィルムを短時間加熱し、分析を行った。その結果、スズと硫黄は、SnS2Sn3S4Sn4S5や他の層を形成しうるけれども、この単純な溶液法では、欠陥のない純粋なSnSフィルムを与え、より複雑な方法で調製したサンプルに匹敵する光電流値を示した。硫化スズをフォーカスズしました。

[1] Chemical & Engineering News 2014, Oct. 13, p. 24.

DOI: 10.1021/cm503124u

14.11.17

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懇親会にて再び

 ISISが話題になる。これまでこの略号を使っていたある会社、それを変更した」例から始まって沢山紹介された。ここの名産はたまねぎ。炒め物、カレー、身の厚さでまろやかさが口に広がって、たまんね〜ぎ」である。二次会では、先生方と学生さんがない交ぜになって「ワイワイ」ある先生の特技を研究室の学生さんにしゃべってしまったり、男女の関係が絡んだ話などで、時間は過ぎた。半ばで退散。夜が明けた。ショートトークの座長をしょ〜うと端で控える。招待講演が終わって座長席に着席。The next two short lectures are presented by young researchers. I do not exactly know the definition of ‘young,’ but at least two of them are younger than I. 会場の反応は少々だった。oldはめげない。博士課程の学生さん、発表を終えた後の質疑応答。質問の内容をキャッチしては、該当する発表時のスライド、質問対策のためのそれを投影しては応対していた。溌剌さが素晴らしかった。

14.11.16

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別格だった

 ベッカム選手のユニホームが展示される国際会議場にてISIS-9が開催された。今年になって一躍注目を浴びているISISとは違う。すでに910年以上の歴史がある。100名ほどが集う。単座の光学活性配位子がなし得る反応。単座もショートケーキ型とソフトクリーム型がある。σ供与性とπ受容性のバランスも重要。前者がeeを向上させる。同じ時に同じ系が探索されることも多い。友人Richardに先を越されたと言われた。でもI am not sorry for Richard, but sorry for your students.とのこと。この国際会議が終わった後は、ある大学で90分の講義を3回、もちろん英語で担当するとのこと。ジョークも仕込む。受けたり受けなかったり。英語のためか、ジョークのポイントが違うのか、よ〜く考えても分からない。求源思考に類比思考、カテキンがつながる。普通はできん化合物の合成を見事に達成。大漁合成とのことです。

14.11.15

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光によって誘起される

 CO2の解離反応は、COOを生成物として与えることに、ほとんどフォーカスされていた。一方今回の新しい結果は、分子がCO2にも分解することを示していた[1]。この結果は、理論予測を確かめると同時に、惑星の大気中で、これまで考えていたよりも多くのO2が物理過程によって生じることを示しており、酸素の存在がすなわち生命体の存在を自動的に示唆するものではないことになる。これまで分子状酸素は、かなり確かな生体指標であると考えられてきたため、宇宙生物学へのインパクトも大きい。実験は、CO2の光解離を、真空紫外レーザー光ポンププローブスペクトルを使って行い、CO25%CO2に変換された。このO2への過程としては、1、CO2が解離して原子状酸素が生じ、COの周りをこの酸素が散策しながら、CO2に至る。2、CO2が三角形の中間体を形成、ついで直鎖状のCOOに変化し、CO2に至る、二つが考えられている。O2(オーツー)発現機構発見、お〜疲れさまでした。

[1] Chemical & Engineering News, 2014 Oct. 6, p. 35.

DOI: 10.1126/science.1257156

14.11.14

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今年の4月

 ペンシルバニア大学のG. A. Molanderは、もうらうんだ〜という予測なしに、プリンストン大学のD. W. C MacMillanから、「彼とA. Doyle Molanderと類似の研究を行っている」というメールをもらった。これら別々のチームの系は全く同じというわけではなかったけど、温和な条件でのsp3炭素上でのクロスカップリングで、その適用範囲も広い。お互いのグループはScience誌に論文投稿をしていた。ただしMolanderチームのほうが6週間早かった。話合いの結果、双方は連続する論文として掲載されることを希望していたもののMacMillanらの論文は一旦rejectされた。その結果を受けてMacMillanらはScience誌の編集委員とコンタクトし、連続する論文としての掲載をMolanderも希望していることを伝えた。編集部はMolanderの意向を確かめた。「6週間はかなりの差があるように思われるけど、それぞれ大学院生が5年ほどかけた長さに比較すると長くはない」とMolanderのコメント。結果として連続する論文が掲載された。「Science誌の編集も大変ですし」とは言わずに対応されたようです。

[1] Chemical & Engineering News, 2014 Oct. 6, p. 39.

DOI: 10.1126/science.1253647 and 10.1126/science.1255525

14.11.13

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ノイバイ国際空港で

 バイバイをする。売買ではない。混雑する駐車場、混雑するチェックインカウンター。見送りの人も多い。その場を見送っていたらカウンターに到着しないので、それではあかうんた〜である。幸運にもラインに並ぶ人は多くはなかった。イミグレーションヘのゲートも搭乗予定の人はそれほど登場していなかった。しばし休んでショップでお土産を見る。ここは定価のみだった。ていうか他の空港では、まとめ買いでディスカウントという文化もある。「もし100個、買うとしたら」と聞いても「ディスカウントあり得ない」とのこと。街中の文化とは随分ちがっていた。現地時刻午前0時、飛行機内に落着いた。しばらくすると飲み物サービス、でお休みモード。それから3時間ほどたって日本時刻午前5時頃、機内の照明が点灯。その気〜がない、でも朝食がサーブされる。一通りいただいて再びお休みモード。「着陸体制に入る」とのアナウンスに、また目がさめた。深夜便、何にもしんや、ではなかった。

14.11.12

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タンロン

 ベトナム王朝の城跡、世界遺産である。相当な混雑なるも入場できた。かなりの数の大学生。女性は民族衣装「アオザイ」、なかには卒業式のためらしいコートを纏う人たちもいる。男性は黒スーツに細い黒のネクタイ。色々なポーズをとってはカメラで切り取る。カメラを向けると「別にかめへんら〜」ウエルカムというサイン。聞けば、大学を卒業する前、遺跡に入場して記念撮影らしい。一石二鳥である。その喧噪を通り過ぎてベトナム王朝時代の物品を展示する場所に移動。不死鳥をあしらった屋根瓦らしきものや陶器の数々。緻密に彫り込まれたデザインに見入られるも、見る目がこちらにはない。皇帝の宮殿だったとされる建物、地下への階段。降りた場所は軍の作戦会議室。旧北ベトナム軍の司令部、戦争の覚悟を伝える。さらにこの遺跡の横には今も発掘が続く別の遺跡があった。女性の方がスコップのようなものを持って、ゆっくりと土をなぞっている。謎である。おそらく貴重な埋蔵品を壊さないためである。見学を終えてタクシーで15分、ホテルに戻った。料金:50,000ドン「どんだけですか、日本円で?」およそ250円でした。

14.11.11

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食品の品質保証の

 難しさと挑戦」というヴェトナムの先生の講演。この国の二つの課題:大量の化成品と食物が輸入されること、食べ物用と工業用の化合物が同様に販売されること。分析・チェック体制を整備して水際で止めたい。いわゆる微生物の存在もあるけれども低分子化合物である。露天で販売される食品、食物加工品の成分分析の結果、2,4-ジメチルアミノベンゼンがチキンやダッグに、オレンジIIがローストポークに見られる。ロストはない。フタル酸ビス(2-エチルヘキシル)がチーズ・バターに。チモパル(Timopal)これは包装容器からか、陽気に聞いている場合ではないけど、ライスやライス製品でも検出される。ローダミンやスーダンレッドなどの色素で鮮やかな色をつけられた食品もあり。メラミンが、皆みんようだけど、ミルクやミルク製品に使われている。窒素成分を増加させることを目的にするものの、先生が言われるには、防腐剤としてである。講演が終わったころ、食事時に近い。ショックでドキッとした。

14.11.10

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クアラルンプール国際空港

 順調にチェックイン、保安検査、空港内を走る電車にも乗って、該当する搭乗口に移動。Openの時刻03:30?。19:15のはずである。搭乗券には18:35とあるものの、その時間が来てもアナウンスがなうんです。担当者のところに人が集まり始める。シンガポールからの便がまだ到着しない、21:00までは動きなしとのこと。タイガービールが喉越しに浸みる。同じ便に乗る方々が、バーガーキングの無料チケットをもらったとのこと。ビールもいいけど、バーガーも、と場〜が〜盛り上がった。22時を過ぎて機内に収まり飛び立った。カップルが隣に着席。お腹の辺りをさするご主人(たぶん)。機内食をいただいている時「通路に出たい」と奥様。ジュニアを授かっていることに気がついた。もしやと思った。「女の子ですか、男の子ですか」とお聞きしたのに笑顔が少し漏れた。それでも座る体勢が通常ではない。自分は未体験、でも「息まないでね」とお祈りもした2時間50分。深夜に着陸、これで安心や。

14.11.9

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UKMを訪ねた

 クアラルンプールから車でおよそ1時間、このまま南へ4時間ほど走るとシンガポールだという高速道路を快適に走る。ETCのゲートをくぐる。ただしテレビのリモコン様のユニットを自分でかざす。キャンパス、右側には教育・研究用のビル、左側には森林。かつては虎もいた。たいが〜いにせよと、捕らまえられて動物園にて暮らす。野生の豚、リスや猿が散策している。「去る者は追わず」でなくてはいけない。人を襲うこともある。鳥のささやき、夜には鷲も舞う。キャンパス内にはゴルフコース、学生は六種類のコース・プログラムのいずれかをメジャーにして学ぶらしい。化学系は、化学、オレオ化学、化学工学、あるいは食物科学3コースのいずれかである。スタッフの8割は女性、男性スタッフの確保が難しい。同様に学生も8割以上が女性。勤務はタイムカードでマネージされるものの比較的自由。リサーチ大学に選ばれていることもあって、大型装置を充当する措置はぬかりない。世界最高感度の質量分析も導入されるとのこと。国立大学が故に学位論文はマレー語で執筆が原則。海外で学位を取得するのを推奨。今後10年は国内で人材育成をしたい。流通の改善も急務。リッチでもアルドリッチの薬品、6ヶ月待つこともある。スコールの中、する〜と空港までもお送りいただいた。

14.11.8

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マラッカは

 まだっか」と、高速道路をバスは走る。両側には椰子が生い茂る。これで養われている人がいるかは知らない。海峡が見える。近くに砲台、痛んだ漁船、遠くにはタンカー。ここに、いたんか〜。ワンピースの一シーンではないかと思った。丘を登る。フランシスコ・ザビエルが数ヶ月間安置されていた教会、ほとんど原型をとどめていない。それでもIHSがイエズス会を語る。欧州から東アジアへの貿易の要衝だったこの地、ポルトガル、オランダ、イギリスの侵略を受けた。レンガ作りの教会がムードをつくるも、両側の通りをビークルがどんどん来る。汗が滴り落ちる。通りを渡って橋の上からの情景をカメラで切り取る。ここはかめへんら〜と写真家が増えた。しばらく移動して「この通りは危うい、カメラをひったくられる可能性あり」とガイドさんのメッセージに参加者は呼応した。そこを抜けた通り、イスラム教のモスク、ヒンドー教の寺院、キリスト教の教会、仏教のお寺が並ぶ。この共存、他にはない、多分。

14.11.7

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講演の最後

 外国人の方々にアナウンスがあります」と言う村井君。しばし考えて、いやここでは自分が外国人、なので日本以外の方々へと訂正。来年4月からスタートする「グローバル環境・エネルギーコース」では、こうすることができますと、すべての単位を英語で取得できること、日本の企業での研修もあり、授業料も考慮することを伝えて終わった。次の講演者、時々スクリーンがダークになる。自分の責任かと謝罪する演者。あなたはええんじゃよ。なにかの拍子で電源が切れちゃった様子。野球帽をかぶった担当者、電源をいじっている。しばし待って復帰した。ふっ切れた演者、講演を再開して無事終わった。午後640分を過ぎて、ハングリーになってきた頃、ハンガリーとパキスタンからの発表とある。学位はドイツで取得されたという女性が登壇。ビタミンKのアンタゴニストであるWarfarinの鏡像異性体の合成。ヒドロキシクマリンのα, β-不飽和カルボニル化合物への付加を、シンコナアルカロイドが触媒する系。母国パキスタンで力を発揮したん成果である。

14.11.6

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国歌斉唱に始まる国際会議

 今回18回を数える。260名を超える参加者、本邦からは60 名ほどが参加。オープニングセレモニー。マレーシアの科学技術関連の省の副大臣、工科大学の学長、ついで政治家の方が登壇した。こちらの母国語でしばし笑いをとった後、英語でトーク。遠くから来た人にもわかる。かつてはこの会議で発表の場を得た。今は政治家、アカデミアがよい。なんでも自由に発言できる」とさりげなく言う。科学技術予算を、ようさん増やすことができた。それでセミナーに出て、オハイオ、ハワイの学会に参加もよし。でも獲得できた予算をフリーハウスに回せばどれほどの数を用意できるかも考えてみては」とも言う。だから実用化も大切。そのための予算も確保できた。やたら大きな数字も語られる。多分相当な額である。そうでないときは論文を書くように。昨年1770の論文が公開された。そのうち海外ジャーナルが1290。一方でhigh impact productを自分の国から出してほしい」「特許もお願い」とのこと。国は違えど、こちらにも響いた。

14.11.5

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まずはハノイまで飛ぶ

 飛行機に搭乗。登場したのはおじさま達である。かのα,β-不飽和アルデヒドの匂いが強めに漂う。わカレイへん鼻になりたい。三列席の通路側が自分の座席。窓側にもおじさま、ただし間は空席。飛び立ってしばらくすると、この間の席を二人で使いましょうというサイン。昼時、持参した綾鷹を飲む自分。「これすごくおいしいねえ」「日本コカコーラが製造しています」「へえ、眼鏡がないと見えないんで、また帰ったら」・・・「私のこれは堅いでしょう」と水入りのペットボトルを見せていただく。別物でなくてよかった。蜂蜜を入れるのに良いと言う。雨の少ないときと多いときとで、その粘りが違うらしい。一方でおじさん団体、少しのアルコールで、ほとんどお昼ねモードか。元気な人は「地球の歩き方」で予習をされている様子。確かに「6時間弱のフライト時間、時差は2時間、この時期でもそれなりに暖かい。物価も安い。リゾートホテル」これからはハワイじゃなくてハノイかも知れない。

14.11.4

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タクシーに

 身を託し〜て駅に移動。予定の特急列車より早い列車に乗込めそうである。ただし1分後に出発「切符は到着駅で精算してもらったらよい」とのこと、乗車駅証明票を受け取った。この曜日のこの時間帯、中部国際空港まで、そんなに多くの乗客はいないはずと思っていたら、さにあらず。停車駅ごとに増える。特別車にしておけばよかったか。そこにはトランク置き場がある。ランク付けはないけどスペースが確保される。邪魔にならない。今回は違う。名鉄名古屋で空くにちがいないと淡い期待を持つも、乗車と降車する人の数、後者のほうが少なかった。朝倉駅にてジャージを来た高校生らが降りた。でもまだまだ多い。飛行機に搭乗する風でもない人も多い。年嵩の人が「この電車の始発は?」「たぶん名古屋じゃけん」じゃんけんで決めるまでもなく、始発は名鉄岐阜である。終着駅に到着、精算するにも列を並んで外に出た。「ゆるキャラグランプリ」開催場所の案内表示。自分は不案内だった。

14.11.3

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数日間不在の後

 積まれた仕事に取組む。論文審査も多い。ホットな分野、ほっとけない勢いで成果が世界中から登場する。他のグループの成果との違いも吟味する。配向基の助けで入っていこうとする置換基が違う、あるいは配向基そのものが違う、カウンターアニオンが違う。スペクトルデータも確認する。プロトンが一つ足りない、一つ多い。X線の解析結果も拝見。一通り終わって、コメント作成。論文の目的、結果、新規性、独自性、今後の発展の可能性なんかを盛り込んで、訂正したほうがよい箇所も記した。いざ結果のアップロード、メールから直接そのページに飛んだ。「この論文誌の審査結果の入力の形式が少し変わったらしい」と何の疑いも持たずにアップした。ふと見ると違った論文誌のページだった。「たくさんの論文誌がScholarOneにすっから〜」とよぎったけど、自分のドジである。急ぎ、間違った論文の編集部にコンタクト。返事はまだない。皆さんは「審査依頼」にはイライラせずに、タイムリーにかつ慎重に対応しましょうね。

14.11.2

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雨の日のキャンパス

 香ばしい臭いが気になる。工学部棟6階、どこかの研究室が宴会でもやっているのか、昼からでもええんかい、でも電気の点灯している部屋はない。臭いにつられて階段を降りた。臭いがだんだん強くなってきた。大学祭である。傘をさしながら「とん平焼き、如何ですか」と女子学生二人が、宣伝用のダンボールパネルを持って歩いていた。鉄板を使ったグルメのお店が並んでいた。テントの中で調理をして、雨に濡れないように食品を並べては「○○如何ですか」と合唱していた。折角である、そのとん平焼きと焼きそばを購入。通常ならビールである。自分たちの頃の大学祭、おでんに日本酒、お父様が酒造会社の重役という先輩の紹介でビルを訪ねた記憶。気後れするぐらいの部屋に通されて一升瓶を10本ほど仕入れた。数年前までは、焼き牡蠣にビールを大学祭で入手することもできたけど、すべてノンアルコールである。選挙権を与える年齢を下げてはどうかと議論になっている。同様にと思ってウィキペディアで「酒」を見た。避けた方がよさそうである。

14.11.1

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