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メラニンは

 人の目、肌、髪の毛の色をつくる生体高分子である。加えてメラニンは、害のある紫外線照射や酸化ストレスから自分たちを守る役割も果たしている。このメラニンに、めらめらにんなった研究者らは、この特性を、エレクトロニクスや別の工学的材料の保護コーティングに使えないかと考えた[1]。ただし天然のメラニンは、ほとんど溶媒に溶けないため頑丈である。最近化学者は、実際のメラニンの挙動を模倣できる、塩基性水溶液に可溶な人工のメラニンを開発した。さらに今回、テキサス大学とテキサスA&M大学の研究者らは、メラニン代替物の溶液を、保護した薄膜に堆積させる方法を開発した。すなわちガラスのスライドを、アニオン性のポリアリルアミン塩酸塩(PAH)あるいは中性のそれと、カチオン性の合成メラミンに、交互に浸けた。これによって多層のUVを吸収できるPAH-メラニン二重層を構築することができる。テキサス生まれで、出来もさすがです。

[1] Chemical & Engineering News, 2015 March 23, p. 37.

DOI: 10.1021/acsmacrolett.5b00080

15.4.15

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