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分子建築家

 化学者はしばしばそう呼ばれる。このあだ名に最もふさわしいP. J. Stang先生、一連の自己組織化有機メタラサイクル、メタラケージ、いずれも目新しいもの、を創った[1]。直鎖と角のある金属錯体と有機リンカーの組合せを選ぶことで、魅力ある形と多様な特性を有する二次元あるいは三次元の分子を構築することができる。今回Stang先生らが開発した系は、ビス(エチニルピリジル)アニリン配位子と白金フェナントレン錯体を組合せて、ひし形の環を導いている。アニリン環上の置換基を変えることで、分子の蛍光色がチューニングできる。さらにこのひし形メタラサイクルは、がん細胞にも吸い寄せられ、抗癌活性を示し、それは超分子配位錯体としては最初の例である。別の超分子としては、ピリジンで官能基化したテトラフェニルエチレン、ベンゼンジカルボン酸、白金錯体であり、3Dメタラゲージをつくり、外側は糖鎖で、修飾されている。その発光挙動は、溶液中の濃度や会合状態によって変化し、白色発光も溶媒を変えるだけで実現可能である。

超分子に関する長文、短くまとめてみました。

[1] Chemical & Engineering News, 2015 March 30, p. 9.

15.4.17

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