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衣類、ソファー、カーペット

 などのカラフルな繊維製品の多くは、不織布に吸着し共有結合できる反応性染料分子によって、成り立っている。ただし通常の染色処理のあいだに、始めは繊維を占領していた染料分子の40%が加水分解し、水素結合の様な静電相互作用によって、繊維とわずかな力で繋がっている状態に変化する。そのため工業プロセスでは、織物の繰返しの洗浄とリンスを行わなくてはならない。この染料を洗い流す過程をより高い効率で行うことに興味をもっていた研究者らは、ピニルピリジンを組込んだ高分子を導入し、静電的に染料を引きつけると同時に、逸脱した染料を取り除く方法を開発した[1]。ポリビニルピリジン-N-オキシドのような高分子は、染色の堅牢度を維持するために洗濯洗剤に添加剤として使われている。そこでこの高分子をここでも使うことによって、染色の間に使う水の量を半分にすることができた。さらに時間を75%、エネルギーも10%程度まで下げることができた。染色の専門職の方も利用できる技術である。

[1] Chemical & Engineering News, 2015 March 23, p. 37.

DOI: 10.1021/acssuschemeng.5b00034

15.4.13

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