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シクロヘキサン環の

 すべての炭素にフッ素原子が一つずつ組込まれた分子で、それらすべてのフッ素原子が上向き、一方で六つの水素原子すべてが下向きの化合物が、結晶として合成された[1]。この化合物は、いす形配座を取り、水素原子がある側は電子的に陽性に、またフッ素原子がある側は、かなり電気陰性で、双極子モーメントは6.2Dである。この値よりも大きなモーメントを有する多くのイオン性化合物は知られているけれども、より極性の高い脂肪族あるいは芳香族化合物の例はなかった。合成は、それぞれの炭素上に水酸基が結合した、無色の色しと〜るmyo-イノシトールが原料である。またすべてのフッ素をシスに配置させることは、これらのフッ素原子同士間の反発のために極端に難しい課題だった。得られた化合物の高い極性は、フッ素化シクロヘキサンが層状にスタックすることを可能にし、液晶のような材料を調製することも可能である。X線結晶スナップショットでは、双極性のC-F結合には弱い静電相互作用があることを、示していた。

大きなモーメントを記念したモニュメント、もめんと製作してほしい。

[1] Chemical & Engineering News, 2015 March 30, p. 5.

15.4.16

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