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2011年

 Tobias Ritter研から飛び出したフッ素化剤であるPhenoFluorは、フェノールの水酸基をフッ素原子に置換えることができる。その後これを使って18Fを有する放射性トレーサーをつくることができるのではないかと先生は考えていた。とりわけ脱酸素フッ素化は、求核的芳香族置換反応によって進行し広がりも大きく、電子豊富な芳香環を利用することができる。その中今回先生らは、反応機構を深く考察し、脱酸素フッ素化が協奏的に進行することを発見した[1]。すなわちフッ素原子が芳香環に組込まれると同時に酸素原子は、PhenoFluorのイミダゾリウム部位に移動し尿素として外れる。この反応機構を手に、さらに18FでもPhenoFluorが利用できるように、病院の先生と共同で微調整を行った。空気、水の影響も受けず、反応も容易に起こる点、広がりも大きい。最近Ritter先生、ドイツに移りった〜である。

[1] Chemical & Engineering News, 2016 May 23, p. 4.

DOI: 10.1038/nature17667

16.6.11

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