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赤絵は

 磁器を飾るために使われる日本の伝統的なエナメル技術である。歴史的にそれは、鉛ガラスの粉と三酸化鉄を水が主の溶液に加えて赤い色を獲得していた。磁器製造者は、直にかどうかはともかく、鉛を使わないガラスに転換しようとしていたものの、高品質なサンプルの作成には苦慮していた。今回、様々な粒子サイズのガラスと三酸化鉄の組合せ実験の結果、三酸化鉄の殻でコートしたガラス粒コアをつくる最適な方法が報告された[1]。さらに酸化鉄がガラス粒子の間の空間で分離したような赤絵では、より品質が落ちたエナメルにしかならないこともわかった。一方でここでは2μmのガラス粒子と100 nmの酸化鉄粒子を組合せてコアシェル材料が調製されている。ただし調製法が鍵である。すなわち漆喰(モルタル)の中で粒子を緑茶溶液でブレンドする。この混合物を乾燥させるという過程を3回繰返す。モルタルや乳鉢は磁器業者が通常利用するものであるため、この方法は簡単に実行できるものと思われる。他には替え難い赤絵である。

[1] Chemical & Engineering News, 2016 May 9, p. 8.

DOI:10.1021/acsami.6b01549

16.6.5

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