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げっ歯類に

 月謝を支払ったわけではない。その腸内細菌が高脂肪食をとった場合には、アセテートの量が増加し、それが消化器系から血液に入ることが示された[1]。アセテートが脳に到達すれば、それは副交感神経を活性化し、身体の呼吸、心臓の鼓動、さらに消化などの無意識な動きに関連する。そこで副交感神経が活性化されると二つの方法で肥満が促進される。一つは、膵臓がインスリン生産を増加させこれによって脂肪がたまる。もう一方は空腹ホルモンであるグレリンが増加しここでも脂肪がたまる。その結果食欲旺盛になりさらに腸内細菌によってアセテートが増加するループが形成される。この成果に追随する報告もなされており[2]、腸内細菌のうちある特定のそれがなぜアセテート生産を促進するのか、またげっ歯類では体重減少と健康な代謝を促進するプロピオネートを生産[3]する腸内細菌との比較も行いたいとしている。ただしこれらが人に適用できない時には単なる研究に終わるものの、痩せ型と肥満型の方々で、循環するアセテートの量をチェックするとよい、とされている。アセテート、焦っていませんか。

[1] Chemical & engineering News, 2016 June 13, p. 5.

DOI: 10.1038/nature18309

[2] DOI: 10.1038/534185a

[3] DOI: 10.1016/j.cell.2013.12.016

16.6.30

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