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人を含む多くの生命体は

 それらの腸管内菌叢に依存しながら、葉っぱの中にある複雑なポリサッカリドの消化を行っている。一方でナナフシは自分でそれを行う方法を選択した。七不思議である。6千万年以上前これらの生き物は、管内菌叢から出るペクチナーゼ酵素ためのDNAの設計図を盗み取り、それら自身のゲノムの中のバクテリア遺伝子に組込んでいたことが明らかにされた[1]。葉っぱを持つ植物の細胞壁にあるペクチンの分解を腸管内菌叢なしに可能にしたことで、ナナフシ目(もく)におけるナナフシの種類が数千に増大した。実際研究者らが、複数のナナフシのゲノムの中のペクチナーゼDNAを分析して、これらの生き物は、普通のナナフシ腸内バクテリアであるガンマプロテオバクテリアからそのスキルを盗み取ったと類推した。ただし奇妙なことに、ナナフシによって捕まえられたペクチナーゼ遺伝子すべてが分解されたわけではない。いくつかのペクチナーゼが進化したものの、それらの現在の機能は「な〜ぜ?」のままである。

[1] Chemical & Engineering News, 2016 June 6, p. 9.

DOI:10.1038/srep26388

16.6.25

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