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植物にはリンがいる

 ただしリンが豊富な肥料を農夫が、植物に納付することは難しい。その中セントルイスワシントン大学の研究者らは、酸化亜鉛ナノ粒子エアロゾルスプレーを開発した。これによって緑豆の一種であるヤエナリは、土の中のリンを集めて、それをより有効に使い、無駄も削減できる[1]。研究者らはヤエナリが、アジアのような開発途上で人口密度も高い地域では、重要な食品タンパクであることからそれに注目した。植物は、酸化亜鉛ナノ粒子を葉っぱから吸収する。一旦亜鉛が中に入ると、フィターゼやホスファターゼのようなリンを吸収する酵素の活性が向上する。その結果、ナノ粒子を含む植物は、より多くのリンを取り込み、より多くのクロロフィルを生産し、豊富な根に成長する。この方法は、より少ない肥料を使いたいと言う農家の希望の一助になると考えられている。これによって、コスト削減、環境負荷の軽減の両方に貢献できる。ヤエナリで投げやりにならなかった成果である。

[1] Chemical & Engineering News, 2016 May 30, p. 11.

DOI: 10.1021/acs.jafc.5b05224

16.6.22

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