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宇宙船ロゼッタ

 が示すデータは、彗星67P/Churyumov-Gerasimenkoにはグリシンとリンが存在することを示していた。発見に苦心したかどうかは不明なものの、これらは生命の起源として重要な生体の構成要素である。この成果はこれまで67Pで発見された、メチルイソシアナート、アセトン、プロパナール、アセトアミドを含む有機化合物の発見に続くものである。全体としてこれらの成果は、彗星の衝突が地球に生命の起源をもたらす重要な役割だったという理論を指示している。グリシンはROSINAと呼ばれるロゼッタに搭載された質量分析計で複数回観測されている。観測されたグリシンは、67Pにある塵微粒子から放出されたと考えられている。以前グリシンは、Wild2彗星から得られたサンプルでも発見されていたものの、それには彗星由来ではない不純物の存在を同位体分析結果が示していた。なお67Pでロゼッタはアミノ酸の存在も直接観測している。これは地球に戻るまでの間の不純物混入を避けることもできるため、ロゼッタの結果には絶対の信頼が寄せられている。

[1] Chemical & Engineering News, 2016 May 30, p. 10.

DOI: 10.1126/sciadv.1600285

16.6.21

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