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類似な環境の中にある

 単一のC-H結合を標的に、その切断に伴う不斉C-C結合形成反応の開発は挑戦的な課題で、過大な努力を要する。その中今回研究者らはジロジウム(Rh2)触媒を使うことで、直鎖アルカンの違ったタイプの炭素の識別を達成した[1]。研究者らは過去20年ほどの間Rh2触媒を開発し、アリールジアゾ酢酸エステルとの反応でカルベンを発生させ、これをC-H結合に挿入させていた。これまで直鎖アルカンでは複数の生成物を与える可能性も高かったため、しようがなく、その使用を避けてきた。それに対して今回設計された触媒前駆体であるキラルRh2は、触媒反応の発見を短期間でできるように改善されている。三次元的に設計された配位子の場が、鍵と鍵穴の関係の如く、特定のC-H結合のみを、反応点であるRh2に接近させることができて、そこで高ジアステレオ選択的、エナンチオ選択的な反応を達成している。示された例は、アルカンのC2位の二級C-H結合だけど、今後すべてのC-Hの識別を達成したいとしている。アカンと思われたアルカンの選択的反応である。

[1] Chemical & Engineering News, 2016 May 16, p. 9.

DOI: 10.1038/nature17651

16.6.9

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