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アクチニド化学を

 理解することは、核廃棄物処理だけではなく、結合様式と反応性に関して、未だに不明な軌道の役割に焦点をあてることができる。その中今回、Np(II)Np(III)有機金属錯体が初めて調製された[1]。ここでNpNipponならぬネプチニウムである。研究者らは、放射性化合物であるNpCl4と大環状化合物であるトランス-カリックス[2]ベンゼン[2]ピロールとを反応させ、単核のNp(III) Npがピロール基の窒素原子と結合し、芳香環に挟まれ、さらにNp(III)は塩素と結合している錯体を導いた。ついでこれを還元することで、同様のNp(II)構造を導いた。ここで塩素は中性分子であるDMEと置き換わり、DMEは二座配位している。ただしNp(II)錯体は二核Np(III)錯体に崩壊する。先の単核のNp(III)の分析では、その結合は類似のU(III)錯体よりも、より共有結合的であり、これは空間に広がった軌道の重なりに由来している。アクチニド化学も開くど〜

[1] Chemical & Engineering News, 2016 June 6, p. 9.

DOI: 10.1038/nchem.2520

16.6.27

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