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シクロペンタジエニル配位子は通常

 反応に参画することなく金属に電子を供給するものであると考えられてきた。その中二つの研究チームが、容器の中で、予期していなかった反応を発見した[1]。水素化反応や水素形成反応にしばしば利用されているCp*Rh(ビピリジン)錯体の反応を行っていたところ、ヒドリド錯体を形成した後、Rh上の水素がCp環に移動する反応が起こった。二つのチームに加えて他の研究者らも、このRhからのプロトン移動で可逆的にC-H結合形成が起こることは驚きであるとしている。また一方のチームはこの現象を、細胞の酵素の補助因子であるニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(NAD+)のヒドリド移動による還元型NADHの形成を研究している間に、先のCp*H中間体がよぎった。もう一方のチームは、Cp*Rh(ビピリジン)を酸と反応させてプロトンのカップリングによる水素形成を探索している間に発見した。今回はRhに関する例だけれども様々なCp金属錯体が知られていることから、この可能性は別の金属も巻き込んで広がる可能性も高い。Cpのことカナディアンプレスでも掲載されたでしょうか。

[1] Chemical & Engineering News, 2016 June 13, p. 6.

DOI: 10.1039/c6cc00575f

DOI:10.1073/pnas.1606018113

16.7.1

 

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