« シクロペンタジエニル配位子は通常 | トップページ | 三級アルコールを »

クラウンエーテルは

 環状ポリエーテルでカチオンに強くバインドし、安定な塩を形成するのを助けることができる。それに対してアンチクラウン、あんちゃんが考案したわけではないけど、それも環状化合物なるもののアニオンを強くバインドする。ホウ素やアンチモンを含むルイス酸系に加えて水銀アンチクラウンも研究されている。これらはハロゲン、シアン化物、アジドアニオンのセンシングに応用でき、水の品質をモニターできる。そのうちHgを三原子含む(HgC6F5)3が最も広く研究されている化合物の一つである。それは隣接するアンチクラウンユニットの間の原子の水銀への親和性によって安定化され、オリゴマー様のアセンブリを形成する。ただしこれまでフッ素原子を含む二量体が単離されることはなかった。その中ロシアの研究者らは、(HgC6F5)3BF4塩とを混ぜることで、安定なフッ素錯体を導いた[1]。スペクトルならびにX線構造解析の結果、フッ素原子一つが二量体の六つの水銀原子に配位していることがわかった。このフッ素をサンドイッチした構造の美しさが賞賛されている。このアンチクラウン、次は何を食らうんでしょうか。

[1] Chemical & Engineering News, 2016 June 13, p. 7.

DOI: 10.1021/acs.organomet.6b00231

16.7.2

|

« シクロペンタジエニル配位子は通常 | トップページ | 三級アルコールを »

コメント

この記事へのコメントは終了しました。