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今世紀の始め

 地球の表面温度の上昇が抑制された。この地球温暖化が緩和された主な原因を探るため、数十年間の時間軸で太平洋の表面温度変化が観測されている。ただしこのいわゆる太平洋10年規模振動(PDO)が冷たいフェーズにシフトするのは、すべて自然現象に由来するわけではない。別のケースとして化石燃料の放出の変化が引き起こす可能性を英国政府の関連オフィスが報告した[1]。二硫化炭素は化石燃料の燃焼で放出されるが、それが硫酸エアロゾルを生む。これが太陽光に影響し、結果としてある地域の冷却効果をもたらす。中国では放出とエアロゾルの増加を観測したある時期に冷却に入っている。一方、北米・欧州ではそれらの現象の減少で温暖化に至っている。すなわち太平洋の貿易風が熱を水面下に潜らせる役割を果たしているとも言える。そのためもし中国が放出を減少させ大気の質を向上させたときには、PDOは温暖化にシフトし地球上の表面温度がより速く上昇する可能性もある。温暖化の段階、懇談会でも話しましょう。

[1] Chemical & Engineering News, 2016 June 27, p. 6.

DOI: 10.1038/nclimate3058

16.7.14

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