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三つのホスファアルケンを

 含む四座配位子とそれを用いたRh, Ir錯体の初めての例である[1]。これによって金属中心での新しい化学の誕生も期待される。ハワイ大学のCainらが牽引して、オルト置換のトリフェニルホスフィンのそれぞれのオルト位が置換された化合物を足がかりに、トリス(ホスファアルケン)ホスフィン配位子が合成された、それぞれのホスファアルケニル基のリン原子上には嵩高い置換基である2,4,6-トリ(ターシャリーブチル)フェニル基が組込まれている。そこでRhあるいはIrとの錯体を形成させると四つのリン原子それぞれが金属と近接し、カップの形をした構造をつくる。表に突き出している金属部位を停泊させるポケットとエネルギー準位の低いπ*軌道との組合せが、異常な立体的また電子的な環境を提供している。さらにこれを使って反応性の低い典型的な化学種の化学を展開することも可能である。ちなみに記されたRh錯体のRhにはアジドが結合し、あじとができている。後味いかがでしょうか。

[1] Chemical & Engineering News, 2016 July 18, p. 9.

DOI: 10.1021/acs.organomet.6b00250

16.8.3

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