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地上から洞窟に

 水が流れて鍾乳洞や石筍(セキジュン)ができる。その席順は決まっていない。ただその水、同位体比によって古気候に関する情報をもたらす。その中研究者らは今回、この地球化学的な記録は、火事によっても変化し、古気候の解釈を複雑にしている可能性があることを示した[1]2005年から2011年の間、研究者らは、南西オーストラリアにある森の下にあるYonderup洞窟の二カ所の落下する水の18O/16Oの比を測定した、18O16Oよりも重いために、よりゆっくりと蒸発し水中により多く含まれこれが温度変化のマーカーになる。それでもYonderup洞窟の一カ所で採取したデータは、モデルで予測したよりも多くの18Oを含んでいた。一方で、同様な乾いた環境にあるGolgotha洞窟に近い場所での酸度同位体比にはそのような豊富さはみられなかった。ただし2005年にYonderup18Oが豊富な地域では激しい山火事があって巨木が失われた。これによって蒸発も促進されて今回の同位体比に至ったことも考えられる。どちらにしても同位体比の変化は、5年から10年の経過観察が必要である。Yonderup洞窟の話、読んでる?退屈ではないよ。

[1] Chemical & Engineering News, 2016 July 25, p. 11.

DOI: 10.5194/hess-20-2745-2016

16.8.14

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