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高速かつ高選択的に

 ラクトンやカーボネートを開環重合できる一連の新しい有機触媒が報告された。これまでの有機触媒は、高速あるいは高選択的のどちらかで、両方をカバーできるものはなかった。研究者らは、アニオン性チオイミデート触媒を、アルコキシドを使ってチオ尿素から脱プロトン化することで発生させた[1]。この触媒は二官能性であり「あかんのう」の真逆である。これを使えばラクトンあるいはカーボネートモノマーと、成長する高分子鎖の末端を同時に活性化させることができる。これによって鎖が生成する時の高い選択性が説明でき、高い融点と狭い分子量の範囲を持つ明確に定義された高分子構造を導くことが出来る。研究を主導するWaymouth先生は、自分たちのチームは、生体医療に応用できるオリゴマーをつくるために触媒を使っていると述べている。また彼は、同様の二官能性アニオン触媒は別のタイプの反応でも有用であることが実証できるだろうと考えている。Waymouth先生らの方法、うまいっす。

[1] Chemical & Engineering News, 2016 August 1, p. 9.

DOI: 10.1038/nchem.2574

16.8.25

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