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リチウム空気電池がもし

 理論的な性能まで向上できたら、リチウムイオン電池の10倍程度、重さあたりのエネルギーを、今日からでも急に、供給することができる。ただし空気を呼吸する電池は、実際にはそれほどのパワーがない。現状ではゆるりとした反応速度と短い寿命に悩まされている。ここでの主たる課題は、放電の際にLi2O2のような酸化リチウムが生成し、この固体が陽極表面に蓄積し、酸化物の形成を元に戻すのに必要な触媒の部位を埋めてしまう点である。その中研究者らは、陽極表面から触媒を移動させることでバッテリーの性能向上を行った[1]。すなわち多孔質の酸化アルミニウム膜を触媒のPd粒子で修飾し、陽極の近傍の膜に配置した。得られた膜の試験の結果は、触媒膜上に酸化リチウムが生成するものの、触媒粒子を埋めてしまうことはなかった。粒子は充電の間にも性能を維持し、酸化リチウムが分解したことから電気化学反応が可逆で進行していた。電池の陽極・陰極、歌謡曲にはならんか。

[1] Chemical & Engineering News, 2016 July 25, p. 7.

DOI: 10.1021/acs.nanolett.6b00856

16.8.7

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