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無機化学の楽しみの一つは

 周期表を探索して、新しくて面白うそうな何かを、幻想的かもしれないけれども、元素でつくれないかと探索することである。今回の研究者らは、周期表で同じ族のより多くの元素を組込んだ複素環をつくりたいと考えた[1]。ここでは第15族元素のうち四つの違うものを使った環の形成が行われていた。ただし当初の目的は達成できなかったものの、前例のないSb-N-As=P鎖を含む鎖状化合物にたどり着いた。研究者らの知る限り、これは鎖状に四つの異なる15族元素(ニクトゲン元素)が組込まれた最初の例である。原理的にはBiも組込み可能であるものの、相当に難しい系になるため、Biは、なしですますことになった。周期表では、13族から15族の元素だけが異なる元素の連結が可能であるものの、13族(BからTl)では同様の四つさらにはより多い元素のつながりの例はない。また14(CからPb)では四元素を含む系が知られているが、五元素組込みの例はない。見たら動けんそうになるかもしれない。

[1] Chemical & Engineering News, 2016 July 25, p. 11.

DOI: 10.1002/chem.201601916

16.8.13

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