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携帯電話と交信できる

 スマートチップである市販の近接場の情報通信タグを改良することで、新しいデバイスが開発された[1]。研究者らは、イオン液体に浸けた単層炭素ナノチューブでできた化学抵抗器を先のチップに加えることにした。これによって化学兵器に類似の親電子分子が導電性ナノチューブでコートしたイオン液体に触れた際に、分子が加水分解される。ついでタグの中の抵抗の変化をモバイル器がたぐり寄せて検出できる。神経ガスに類似のクロロリン酸ジエチルを使ったテストでは、この化合物に対する被ばくの程度が低い場合から高い場合まで様々なレベルで、しかも何度も検出された。今日の携帯電話は、光、磁場、温度、加速、圧力、音波を含む様々な現象を検出できるセンサーとして、繊細に作用できる。ただしこれらすべては物理現象である。それに対して今回のような研究成果は、安価な小型化学センサーであり、莫大な応用の機会をモバイル機械に付与するものである。決して奇怪ではなくて。

[1] Chemical & Engineering News, 2016 July 18, p. 7.

DOI:10.1002/anie.201604431

16.8.5

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