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八本足で

 ソフトなロボットの、触手を振り回すダンスルーティーンがぎこちないけど可愛い。これがタコ(octopus)をまねたロボット(robot)であるとは、にわかに信じがたい。この名付けてオクトボット(octobot)は、置くとぼ〜とっとしているわけではなくて、自分自身で動き始めてそれに連結する綱もない。すべてはソフトマテリアルからできている [1]。以前のソフトロボットはある部分が硬い、あるいは硬いシステムに連結しているかのどちらかだった。この成果は、内視鏡検査のような生体医療応用で利用できる救難手術を行い得る可能性がある。研究者らは三次元プリント・成形・ソフトリソグラフィーを使ってオクトボットを制作した。過酸化水素がこの生き物の燃料である。過酸化水素がPt触媒と接触したとき、それが酸素に変換されて水も発生する。これがロボットの触手に電力を供給する。マイクロ流体の論理回路がオクトボットの四つの腕に同時にガスを分配し空気圧で触手の半分が上下に動く。この流れが、次は別の四つの腕で、ついでこれらが繰返される。でもひっくり返されはしないオクトボットである。

[1] Chemical & Engineering News, 2016 September 5, p. 12.

DOI: 10.1039/nature19100

16.9.29

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