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鞭毛虫である

 キネトプラスト目の昆虫に年間数百万の人が感染し、これらがシャーガス病、リーシュマニア病、睡眠病を引き起こし、数万人が命を落としている。とりわけラテンアメリカ、アジア、アフリカの貧しい地域社会で優先して起こる。これらの感染に対する薬を必要としているが、医師は未だに適切なものがないし」としている。その中これらキネトプラスト目の共通の標的が同定され、同じ分子で治療を可能にすることが明らかにされた[1]GNF6702と呼ばれる化合物がネズミの場合に、これまでの薬剤と比較して先の三つの疾病を治療できる。また分子の薬効は新しい機構によるもので、帰省中でもそうでなくても、寄生虫のプロテオソームと呼ばれる細胞内タンパク質を抑制する一方で人のそれは抑制しない。GNF6702の安全性のテストが必要であるものの、経口投与できるために現在の治療薬と同等あるいはそれを超える効果が期待できる。なお今回3百万の化合物のハイスループットスクリーニングを行い、医薬品化学による生体利用効率、有効性、選択性、毒性の小ささを向上させることでGNF6702に至った。キネトプラスト目対策のプラスとなる薬剤も目前です。

[1] Chemical & Engineering News, 2016 August 22, p. 8.

DOI: 10.1038/nature19339

16.9.8

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