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逆浸透法を利用した

 炭化水素を分離する方法が開発された[1]。これによってp-キシレンのような価値のある高分子合成のための化学原料を調製するための価格を劇的に下げることができる。研究者らは市販のポリ(ビニリデンフッ化物)からできた中が空洞の繊維を使った。この繊維は、分子サイズの孔がたくさんある幕で囲まれたミクロサイズの孔で一杯の担持材料のチューブで出来ている。すなわち「孔だらけ」であるとあなたも気がついたにちがいない。別の穴は、この空孔材料が有機溶媒とは適合しないことだった。そこで研究者らはp-キシレンジアミンで高分子繊維を交差連結させて、ついでこれを550 °Cに加熱し炭素モレキュラーシーブと呼ばれるすべてが炭素の材料に変換した。高圧でこれを使ってp-キシレン:O-キシレンの50:50混合物を85:15の混合物にすることができた。通常p—キシレンは蒸留などで分離されているため、今回の方法によるエネルギー節約はかなりの量になる。一般に従来の方法に比べて逆浸透法は10-50倍エネルギー効率が向上し、浸透法なるもしんどい方法ではない。

[1] Chemicals & Engineering News, 2016 August 22, p. 8.

DOI: 10.1126/science.aaf1343

16.9.6

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