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化学プロセスは

 熱で始まることが多い。それに対して触媒は高温でしか進行しない反応の温度を下げる。今回研究者らは極低温すなわち-150°Cで一酸化炭素の酸化反応を進行させる金触媒を報告した[1]。これによって低温化学の理解が深まり、宇宙空間での燃料利用も射程である。御舎弟にも伝えるべし。研究者らは金ナノ粒子をおよそ15 nmの直径に成長させ、それらを200 nm幅のシリカで包み込み、ついで20 nmの暑さのチタニアでコートした。ついでシリカをエッチングし、卵黄殻の構造を残した。多孔性チタニア殻は、触媒のコアとの間にガスを拡散させ、金ナノ粒子の凝集も防いでいる。アモルファスチタニア殻は、ナトリウムチタナートとシリコン不純物を含み、これらが極低温反応に必須だった。不純物がないと触媒は失活した。さらにもし卵黄殻のモルフォロジーがガスの選択的取込み、例えば炭化水素のサイズや含硫黄ガス混合物の分離に活用できれば、触媒の失活を防ぐことも可能になる。「卵黄、知らんよう」って言う人いないよねえ。

[1] Chemical & Engineering News, 2016 August 29, p.8.

DOI: 10.1016/j.susc.2015.10.008

16.9.19

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