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慢性疲労症候群(CFS)

 別名筋痛性脳脊髄炎は、不安感、不眠症、痛みに特徴づけられる複雑な疾病である。その原因が明らかではなくて診断と治療も難しい。今回代謝学研究はCFSの人の血漿の中の特徴的な化学的徴候を明らかにした[1]。これを聴講するとCFSの生物学や原因の理解の助けになりうる。研究者らは液体クロマトグラフィー・質量分析を使って84人の男女(そのうち45人はCFS)の血漿にある63の生物過程からの612の代謝物の分析を行った。その結果、63の過程のうち20CFSの影響を受けていた。これらの異常性のうち9つはCFSと診断された男女に共通で、11が性別によって異なっていた。CFSが関連する代謝物のうち、スフィンゴ脂質とスフィンゴ糖脂質の濃度の低下が特徴的だった。これは環境負荷に対するミミズの応答で起こる代謝物濃度の減少と類似だった。研究者は、さらに幅広い集団からのデータの検証、鬱病や心的外傷の場合との比較も必要であるとしている。症候群の証拠集め、一歩踏み出した。

[1] Chemical & Engineering News, 2016 September 12, p. 7.

DOI:10.1073/pnas.1607571113

16.10.2

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