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分子量子力学的な

 能力、すなわち同時に二つの状態が存在することを利用して、研究者らはX線パルスを使い、気相のヨウ素分子における電荷と核の動きの動画が、原子空間レベルでかつフェムト秒の解像度で作成された[1]。すなわちヨウ素分子を可視光レーザーパルスで励起させ、分子を励起状態にすると、それと基底状態とが同時に存在する。ついで聴講している間もなく、超高速のX線パルスを両方の状態から散乱させ、分子の励起状態の電荷と核の動きを追跡している。この効果はほとんど常にX線回折では古くからあったもので、それを今回新しい使い方をしている。研究者らはさらに、この手法を使って、DNAのビタミンによる保護や、視覚のためのレチナールの異性化のような、より軽い原子が組込まれた低分子の光化学を理解するために利用することができるのではないかと期待されている。良心的な量子力学的能力だった。

[1] Chemical & Engineering News 2016 October 3, p. 12.

arXiv:1608.03039

16.10.20

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