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神経毒である鉛を

 人類は過去3500年に渡って大気に放出してきた。鉱山、有鉛ガソリンや別の活動からである。ただし過去数十年の努力で鉛の放出量が減少してきたことが、カナダアルバータの泥炭湿原のデータが示していた[1]。アルバータ大学の研究者らは、六ヶ所からでた泥炭の中核を抽出し、大気から放出される鉛の評価を行った。一般的な鉱物の量のインジケーターである鉛とトリウムを、様々な中核からのサンプルで測定している。年代の特定には、14C210Pb法が使われている。その結果、地域による違いはあるが、1960年から1995年が鉛のピークであり、これは米国やカナダで自動車が有鉛ガソリンを使っていた頃とその排除が始まった頃と合致する。とりわけアルバータ中核の表面層にある鉛の量は、6000から9000年前のスイスの沼地から採取したサンプルの中の量と同等であり、これは自然界のバックグランドレベルである。この成果は、人為的な放出を削減するという過去数十年に渡る国際的な努力の証拠である。鉛があまりないようになった。

[1] Chemical & Engineering News, 2016 October 10, p. 11.

DOI:10.1002/2016gl070952

16.10.29

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