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人の毛髪は

 古くから、犯罪が起きた場所にある証拠の一つである。ただし毛髪が誰のものかは特定できそうだけど、それは危うい(hairyである)。昔から専門家が顕微鏡で観察しているが、これは定量的な評価ができない。その中この状況を一変させることを期待した研究結果が報告された [1]。毛髪の毛幹は300以上の異なるタンパク質を含んでいる。これにヒントを得て、個別の人の毛のサンプルの単一のアミノ酸の違いを明らかにすることで、分子指紋として利用するシステムをつくることが始まった。これによって犯罪現場の曖昧な点を、合間をぬって、明らかにしたい。すなわち欧州・米国から得た66の毛のサンプルのタンパク質の質量分析が行われた。その結果、このいわば「毛紋(hairprints)」を二人で共有する確立は12500分の一で、犯罪操作の中で、罪のない人を除外するよい方法である。なおこの研究は人の毛の遺伝子解析を主導する特許を保有するG. J. Parkerの研究に端を発しており、彼の会社はこの手法の商業化も視野に入れている。からんだ毛髪でわからんだった謎を解く毛紋、専門分野になりそうである。

[1] Chemical & Engineering News, 2016 September 12, p. 9.

DOI: 10.1371/journal.pone.0160653

16.10.4

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