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化学はいつも

 臭いがあって危険に満ちたビジネスである。時にギネス級の成果も生まれる。そのため科学者は危険な化合物を安全に取扱うために真空ライン・グローブボックス・局所排気装置などを開発してきた。ただしこれらの方法は経費がかかり使うのが不便である。そこで研究者らは賢い方法として、空気や湿気に敏感な反応剤をパラフィンカプセルに入れる・交差連結した会合体に酵素を入る・反応性金属の保存にシリカやアルミのパウダーを使うという工夫をしてきた。その中今回、有機反応剤を結晶で包み込み不活性な配送システムとして利用できる方法が報告された [1]。これによって塩化ベンゾイル、シクロヘキシルイソシアニド、三塩化リンの様なやんちゃな反応剤を手なずけることができる。すなわち研究者らはテトラキス(ジメトキシフェニル)アダマンタン(TDA)を先の反応剤と混合させて、結晶材料をつくり、それらの反応性と臭いをマスクすることができる。一方でこれらを適切な溶媒に溶かすことで、通常の様に反応し、TDAは沈澱し回収することで再利用できる。アダマンタンで包む、あらまあかんたんだわ。

[1] Chemical & Engineering News, 2016 September 12, p. 9.

DOI: 10.1002/anie.201605507

16.10.5

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