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エンジンの燃焼で

 生じる副生成物と、自ら自然に生じるヒドロキシルラジカルとの反応で二酸化炭素を与える大気中の反応について、43年前、励起ヒドロキシカルボキシルラジカル中間体(HOCO•*)が提案された[1]。さらに発生したHOCO•*は、別の分子と衝突することで不活性化し、HOCO•を形成し、これが別の反応に関わっていくと記されていたものの、実際に知るものはいなかった。これはHOCO•の反応性が高く寿命も短くて、直接の検出が出来ないためであった。その中今回、高感度な分析手法である、時間分解光周波数スペクトル(time-resolved frequency comb spectroscopy)を使って、重水素ヒドロキシルラジカル(OD)•COとから自然界の条件で発生するDOCO•を検出し定量化することに研究者らは成功した[1]。その結果、DOCO•(OD)•由来で大気中の水は関与しないことがわかった。これによってHOCO•*が中間体である可能性も示唆された。DOCO•は、(OD)•CODOCO•*に依存した速度で生成し、窒素やCOのような別の分子で不活性化される。しかもCOの方が二倍ほど効果的に不活性化させ、もとの化学種は、復活せいへんこともわかった。 

[1] DOI: 10.1039/f29736901617

[2] Chemical & Engineering News, 2016 October 31, p. 4.

DOI: 10.1126/science.aag1862

16.11.18

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