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プリズムの形をした

 コバルトカーバイドナノ粒子が、Fisher-Tropschオレフィンプロセス(FTO)、すなわち合成ガス(CO+H2)を軽量オレフィンに、比較的低い温度で、効率的に高い選択性で変換できることが報告された[1]。コバルトカーバイド微結晶の球形のものがこの反応ではほとんど役に立たないこと、コバルト金属の球形の粒子は完全に異なる生成物を与えることから、この発見は驚きであると述べられている。この画期的な貢献は、化成品を製造するためにFisher-Tropsch過程が大きな可能性を有していることも示している。FTOプロセスは工業的に重要な、ポリマー原料でもあるC2からC4のオレフィンを導く。鉄カーバイドが触媒するFTでは340 °C付近で2.4%の軽量オレフィンを、硫黄で修飾した鉄触媒では325 °C60%の軽量オレフィンを与える。ただしこれらいずれもこれらの温度の職場では、触媒は失活する。それに対して今回のCo2ナノプリズム触媒のFTO250 °C61%の生成物を与える。この温度では触媒はより安定であることが期待できること、好ましくないメタン副生成物も抑制される。プリズムのリズムがコバルトに頑張ると言わせたのでしょうか。

[1] Chemical & Engineering News, 2016 October 10, p. 11.

DOI: 10.1038/nature19786

16.11.1

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