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バイオマス製造プロセスでは

 年間数千万トンのリグニンが廃棄物として生産されて、負の遺産になる。この無駄な泥が、プロセスに単にホルムアルデヒドを加えるだけで回避できることが報告された[1]。ホルムアルデヒドで処理することは、化学的には天然のリグニンを保護することであり、それによって価値のあるフィードストックになり得る。リグニンは植物や木の30%を占め、価値のある芳香族ユニットでできており、芳香環は化学工業では不可欠である。この豊かな分子組成にも関わらず、リグニンが廃棄物になるのは、植物から有用なバイオ燃料フィードストックであるセルロースやヘミセルロース成分を分ける過程で、不可逆なC-C結合形成をリグニンの中で引き起こすためである。そのような中、研究者らはホルムアルデヒドが、鍵となる部位でのその反応を抑制することを発見した。ホルムアルデヒドはヒドロキシメチル基を求核的にリグニンの芳香環に付加させ、親電子的な1,3-ジオキサンを与える。奥さんにも教えてあげて下さい。

[1] Chemical & Engineering News, 2016 October 30, p. 6.

DOI: 10.1126/science.aaf7810

16.11.22

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