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不斉合成反応で

 生成物の収率は単離によって決定し、鏡像体過剰率(ee)HPLC分析、絶対配置はNMRあるいはX線構造解析によって決定される。これらは時間のかかる作業で、溶媒や試薬も大量に必要であり、同時に数千の反応に適用するのは実際的ではない。その中今回、錯体化によってアミンを含む化合物のこれらを同時に、しかも単離することなく分析できる方法が報告された[1]。カルボニル基を含む配位子と酢酸パラジウムと反応後の生成物のアミンとからシッフ塩基をつくる。シェフでなくてもできる。ついでCDUVスペクトルによって1 mg程度の反応混合物を分析する。ここで錯体のほうが、もとのアミンよりも、より強くて短波長のCDUVを示し、CDによるeeの測定と絶対配置の決定を可能にし、他の化合物の干渉を受けずに、UVで収率計算もできる。この不斉合成反応の粗生成物の直接分析は、一つのゴールであったため、この新しい方法は、スピードアップとコストと廃棄物の削減に寄与出来そうである。とりわけ多くの重要なキラル化合物はアミノ基を含んでいる。そのためこのアミノ基を軸に、網の目状の分析が実現した。

[1] Chemical & Engineering News, 2016 October 24, p. 8.

DOI:10.1021/jacs.6b08892

16.11.14

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