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より温和で

 安全かつ広く利用できるフッ素化反応剤開発への期待が継続しており、そこに配属される人もいる。その中今回、六フッ化硫黄を使った初めての一般的な戦略が報告された[1]。六フッ化硫黄SF6は、無色で臭わないガスであり、高圧回路ブレーカーや排気システムでガスをトレースするような電気装置では絶縁体として広く利用されている。ただしSF6は全ての化合物の中で、最も温室効果が高い化合物であり、その使用が段階的に廃止されている。そこでこの安価なガスが大量合成に利用可能である。研究者らは、Ir光触媒が電子をSF6に移動させて反応性ラジカル種を発生させるプロセスを開拓した。ついでラジカル種は分解し、求核的フッ素源を供給する。たとえばアリルアルコールの脱酸素フッ素化がSF6を使って行われて、直鎖ならびに分岐のフッ素化オレフィンを導いている。収率と生成物の処理量を改善するために連続フロープロセスも使われている。全体としてこの成果は、SF6がいくつかの高価で害のあるフッ素化剤に置き換わる可能性を示している。フッ素が六、魅力である。

[1] Chemical & Engineering News, 2016 November 14, p. 10.

DOI: 10.1002/anie.201608792

16.12.12

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