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数千年もの間

 東イングランドのStar Carr 考古学サイトでは、湿った沼地の状態が、シャーマンの儀式で使われた22のアカシカの枝角のかぶり物を含む10000年前の石器時代の木や骨の宝庫を、誰かが奉公することもなく、原始の状態で維持して来た。ただし西暦2000年代の初め頃から、農業のために、その場から排水が行われて、地下水が減少し考古学的な場所が乾燥してきた[1]。これがあかんそうで、それ以来考古学者は、最近発掘されたものが、急速に崩壊していると警鐘を鳴らしてきた。科学者は、埋蔵物の下にある硫黄が豊かな堆積物のところに酸素が到達し、その結果、スルフィドが硫酸に酸化されていると考えていた。これによって土の酸性化も進行し、埋蔵物のpHレベルが2に達している。今回この土壌の中の地球化学の変化が、骨埋蔵物のヒドロキシアパタイトや、木埋蔵物のリグニンの分解を促進していることを明らかにした。これらによって、保存すべきStar Carrのような場所に関する仮定を再評価することが求められている。「埋蔵物がまいるぞう」になってはいけない。

[1] Chemical & Engineering News, 2016 November 7, p. 12.

DOI: 10.1073/pnas.1609222113

16.12.2

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