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セイヨウキヅタにも

 含まれるアレルギー誘発物質であるウルシオール、どこでも売るし、というわけではない。これによって生じたかゆみを伴う発疹、抗ヒスタミンやコルチコステロイドが処方される。ただし炎症にはええんでしょう、けどかゆみには効果がない。そこでこの機構が探索された[1]。研究者らは、肌にウルシオール誘導体を塗ったネズミでの、より高いレベルで転写される遺伝子を特定した。その中で特にタンパク質インターロイキン(IL)-33の遺伝暗号を指定する遺伝子が注目された。これは乾癬のような敏感肌と関連している。ウルシオールにさらしたネズミに、IL-33に対する抗体を与えたところ、肌をかきむしることがかなり減った。同様に、IL-33受容体であるST2これは動物の肌に繋がる感覚ニューロンに局在するが、その抗体でも同様の減少が見られた。免疫系と神経系はお互い常に通信している。なお今回の成果とは関わりなく、IL-33ST2に対する抗体は、臨床試験の主役であり、アトピー性皮膚炎、ピーナッツアレルギー、ぜんそくの治療が期待される。また人でIL-33が検出できるかどうかも研究されている。優秀な抗体を、請うたい。

[1] Chemical & Engineering News, 2016 November 14, p. 8.

DOI:10.1073/pnas.1606608113

16.12.7

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