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欧州の宇宙機関の

 ロゼッタ宇宙探査機は、2014年チュリュモフ・ゲラシメント彗星の軌道に入り、任務を閉めんとする今年の9月、固体の二酸化炭素の観察に成功した[1]。探査機はさらに、彗星の氷水と塵の中で起きている昇華と凍結の複雑なパターンも明らかにした。これらの現象は、季節ごと、日ごとの極端な状態、すなわち太陽に対して楕円形の軌道にいる間に彗星が経験する状態によって生じている。国際チームは、ロゼッタからの赤外吸収スペクトルのデータを解析し、彗星が真冬になったときに、固体CO2の斑点が表面にあることを突き止めた。このCO2の斑点は、彗星が再び太陽にさらされて3週間以内に消えた。CO2は揮発性も高く、その氷の昇華温度は-190 °Cである。そのために科学者は、彗星の表面の中にだけ存在すると考えていた。それに対して今回の発見は、さらに揮発性の高い一酸化炭素やメタンも彗星が真冬になった時には表面の氷として存在しうることを支持している。また別のチームは、彗星の表面で氷水があってそれが塵と混ざり合うことを発見し、これは彗星の核が暗く見えることを理解する一助になる。CO2の昇華について紹介しました。

[1] Chemical & Engineering News, 2016 November 21, p. 10.

DOI: 10.1126/science.aag3161

[2] DOI: 10.1126/science.aag2671

16.12.23

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