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鳥が

 海洋環境を害しているプラスチックを食べると、様々な健康被害に苦しむ。にも関わらず、通常の食べ物には見えない大洋のそれを餌みたいに、見境もなく食べてしまうのはなぜか、研究者らは疑問を持った。それについて今回、大洋に浮かんでいるプラスチック表面が、ジメチルスルフィドを生産する藻によって、簡単に汚染されることがわかった[1]。ウミツバメやアホウドリのようなミズナギドリ目の鳥は、ジメチルスルフィドの香りを、食事があるシグナルとして合図に使っている。そのため大洋のプラスチック破片からのジメチルスルフィドの臭いはこれらの鳥を引き寄せる。研究者らは高密度あるいは低密度ポリエチレンやポリプロピレンからつくった4から6 mmの直径のビーズを大洋の水の中で保存した。その結果、破片には藻のフィルムが出来上がり、鳥が検出できる閾値を超えた様々なオーダーのジメチルスルフィドの香りが付与されていた。ジメチルスルフィドで食事について情報を交換する他の海洋生物もいるため、もたつかないように、藻がつかないプラスチック開発を含めた対応が必要である。

[1] Chemical & Engineering News, 2016 November 14, 2016, p. 8.

DOI: 10.1126/sciadv.1600395

16.12.8

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