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緊急照明弾では

 元素の天然形である赤リンと呼ばれる材料に依存している。これによってうねる煙が出て、救助者の注意を引くことができる。ただしこの赤リン、安全性の点で様々な問題があり、責任を負えないときもある。たとえば、ちょっとした衝撃や摩擦で発火する。実際に赤リンはマッチの頭に利用されて、こするだけで発火できるようになっている。マッチでは間違いなく有用だけれども、この化合物の爆発する癖は、大量を扱う時には工場で作業する人や運搬時には危険である。さらに化合物が湿気のある空気にさらされたとき、これは海軍の緊急事態では通常であるが、その時には分解し毒性のあるホスフィンPH3に変化し、その場の人たちに、嘔吐、呼吸困難、肺水腫を含む様々な徴候が現れる。そこでエネルギー材料会社の研究者らは、代替物を探索していたが、今回窒化リン(P3N5)の安全性が高いことに気がついた[1]。赤リンとは違って、窒化リンは、摩擦や突然の衝撃では発火せず、湿気で害のある化合物にも変化しない。緊急照明弾が、窒化リンでしっかりん製造される日も近いか。

[1] Chemical & Engineering News, 2016 November 21, p. 10.

DOI: 10.1002/anie.201609532

16.12.22

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