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セメント製造には

 多量の熱を必要とし、大量の二酸化炭素を排出する。この熱によって炭酸カルシウムが、セメントがつくられる時に燃塊(クリンカー)に変換されて多くは酸化カルシウムになる。そこでこの焼成が、人為的なCO2排出のおよそ5%分の原因になっている。「いわばセメントは面倒である」。それに対して今回セメントそのものが、気候変動排出のある程度を相殺している可能性が報告された[1]。すなわち1930年から2013年の間に放出されたCO243%がセメント製造の間に再吸収されていたと、研究者らは類推している。大気からのCO2の除去は、気候変動に伴う重大な結果を避けるために重要である。その中今回の発見は、すでにそれが予期せぬセメントの炭素化で進行していたことを示している。炭素化では、セメントがCO2を取込み、セメント中の水和したミネラルがそれと反応し炭酸塩を形成する。これによって1930年からおよそ4.5ギガトンの炭素を吸収しており、その量は年々増加し、2013年には0.25ギガトンで、これは森林の炭素吸収の22.7%、人為的炭素放出の2.5%に相当する。なのでセメントを責めんといてね。

[1] Chemical & Engineering News, 2016 November 28, p. 7.

DOI: 10.1038/ngeo2840

16.12.28

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