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硝酸塩あるいは過塩素酸塩を

 含む肥料、漂白剤、推進剤や爆薬が広く使われているために、溶解度が高くて流動性のあるオキシアニオンが飲料水源をしばしば汚染すると同時にその除去が難しい。これらのオキシアニオンは、金属への配位は弱く、求核性もほとんどなく、また酸化・還元に対しても反応しない。そこでこれらを削減するために、低いpH、高温、長時間という過酷な条件に頼るしかなかった。ただし硝酸塩還元あるいは過塩素酸還元酵素では、温和な条件でオキシアニオンの還元が、起きるしであった。今回これらの酵素に触発されて鉄錯体が設計・合成され、それによってそれぞれ酸化窒素、塩素に還元することができた[1]。触媒は、基質の脱酸素化を促進し、高原子価鉄オキソ中間体を安定化する二次的な配位空間を有していることで特徴づけられる。研究者らによれば、生体を範とする鉄触媒は、より環境調和型の還元戦略の最初のステップである。イリノイ大学のAlison R. Fout先生らから、これもありそんでしょ、と鉄錯体を探った結果を見せていただいた。

[1] Chemical & Engineering News, 2016 November 14, 2016, p. 10.

DOI:10.1126/science.aah6886

16.12.10

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